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毎々
「毎々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
毎々の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
現界の方では鎮座祭が始まるから、こちらもすぐにその支度にかかると致そうか……。』
毎々申上げますとおり、私どもの世界では何事も甚だ手取り早くございます。 私の服....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
い様にと、しょっちゅう、その上を泳ぎ廻っていなければなりませんでした。けれども夜
毎々々に、それが泳げる場所は狭くなる一方でした。そして、とうとうそれは固く固く凍....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
ある。 体質の弱い彼は一年の間に画作に適する時季を極めて僅かしか持たなかったと
毎々言って居たが、随筆には時季を選ばなかったのであろうか。五年には相当の分量を書....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
で参禅もしたと聞く。――小母さんは寺子屋時代から、小僧の父親とは手習傍輩で、そう
毎々でもないが、時々は往来をする。何ぞの用で、小僧も使いに遣られて、煎餅も貰えば....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
その日その日の仕送を待つのであるから、一月と纏めてわずかばかりの額ではないので、
毎々|借越にのみなるのであったが、暖簾名の婦人と肩を並べるほど売れるので、内証で....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
には立つまい、ただ大食いの食客。 世間体にも、容体にも、痩せても袴とある処を、
毎々薄汚れた縞の前垂を〆めていたのは食溢しが激しいからで――この頃は人も死に、邸....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
あたり。
婦人《おんな》はものに拗《す》ねたよう、今の悪戯《いたずら》、いや、
毎々、蟇《ひき》と蝙蝠《こうもり》と、お猿で三度じゃ。
その悪戯に多《いた》く....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
人も、私どもの――先生です。前から、その縁はあるのですけれども、他家のお嬢さん、
毎々往来をしたという中ではありません。 清瀬|洲美さんというんです。 女学校....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
れども何の気も着かねえから、そのたんびに申訳をして、事済みになり/\したんだが。
毎々のことでしょう、気をつけると毎月さ、はて変だわえ、とそれからいつでも寝際にゃ....
「露肆」より 著者:泉鏡花
あろうッてもんですよ、まあ、口明をなさいまし。」 「難有う存じます。」 などは
毎々の事。 二 この次第で、露店の間は、どうして八尺が五尺も無い....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
|染みた道具立をしている。ね。ここんとこだよ。こんな風変りな特殊な品物を、しかも
毎々利用するのは、それらの品物が、犯人が何よりも簡単に入手出来る様な手近なところ....
「一日一筆」より 著者:岡本綺堂
かも私は書物を買うことが好で、「お前は役にも立たぬ書物を無闇に買うので困る」と、
毎々両親から叱られている矢先である。この際、五十銭か六十銭ならば知らず、二円五十....
「かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
であるが、藩地ではかたき討の願書を差出して許可されたのもあるらしい。それについて
毎々議論の出ることは、ここに一定の場所を定め、竹矢来などを結いまわして仇討の勝負....
「木曽の怪物」より 著者:岡本綺堂
を覗いて見るとモウ何物も見えない。 山又山の奥ふかく分入ると、斯ういう不思議が
毎々あるので、忌々しいから何うかして其の正体を見とどけて、一番退治して遣ろうと、....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
して死んだのだ。蛔虫に殺されたのか。」と、わたしは訊いた。 「まさにそうだ。僕も
毎々経験したことがあるが、蛔虫という奴は肛門から出るばかりじゃない、喉の方からも....