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毎時
「毎時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
毎時の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ばせしてそっとその部屋を出た。
三〇
「僕《ぼく》が毎日――毎日とはいわず
毎時間あなたに筆を執らないのは執りたくないから執らないのではありません。僕は一日....
「黒猫」より 著者:佐々木直次郎
がちょっとも私を一人にしておかなかった。夜には、私は言いようもなく恐ろしい夢から
毎時間ぎょっとして目覚めると、そいつの熱い息が自分の顔にかかり、そのどっしりした....
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
以内に殺されたということ)などよりも十倍も不思議な暗合が、僕たちみんなに、生涯の
毎時間ごとに、ほんのちょっとした注意もひかないで、起っているのだ。一般に暗合とい....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
当に不愉快な人間だから。お前はいつでも然り然り否々といい切ることが出来ないから。
毎時でもお前には陰険なわけへだてが附きまつわっているから。お前は憎まれていい。辱....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
よると、カルデア人はこういうことを主張していた。それは、もし少しも休むことなしに
毎時間三〇スタディア(すなわち、約五キロメートル)の速度で歩きつづけることのでき....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
うですかな」僕は本当に感心した、科学者なんて、豪いところへ眼をつけるものだ。 「
毎時間三十五分六だけ遅れることは分れば、後は簡単です。あの時計が遅れだしてから、....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
で起ることが判った。その結果、受信機で雑音を数えながら、時計をみていると、列車が
毎時幾キロメートルの速度で走っているか、又列車はどの地点を走っているかが、家の中....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
を、そして軍医がモルモットの動物反応を記録するのが役目だった。この三人の学者は、
毎時間に、五分間を観測と記録に費すと、故障の突発しないかぎり、あとの五十五分間と....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
「だまって、わがはいの、いうとおりにしろ。それから、スピードをあげるんだ。いまは
毎時二百キロしかでていないようだが、それを三百五十キロにあげろ」 ケレンコは、....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
になり、英語は全くなくなってしまった。数学は相変らず出来が悪く、級長は看板か、と
毎時間しかられた。裁縫もその通りで、どんなにきれいに縫ってみたいと思っても何度も....
「ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格」より 著者:坂口安吾
ければブチ破ってやろうという人物はいなかったのであります。ニッポン人にとっては、
毎時でも、もっと一般的な、嘘があってもかまわぬから一般的でさえあればいいというよ....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
此の金子で私が身形を整えて江戸の屋敷へ帰るから、よう、よう分ったか」 多「あい、
毎時でもお母さんが私を抱いて寝ていて、お父さんが金があれば江戸のお屋敷へ帰れると....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
む、ところでだ。ここに、独木舟に乗って入りこんだ、人間がいると仮定しよう。渦は、
毎時周縁のあたりが三十カイリの速さ。そして、ぐるぐる巡りながら最初の島までゆくの....
「越中劍岳先登記」より 著者:柴崎芳太郎
非劍山に二等測量標の建設を必要とするのであります、前年来|屡次登攀を試みましたが
毎時登る事が出来ず失敗に帰しましたが、そのために今日では同地方の地図は全く空虚に....
「空飛ぶ悪魔」より 著者:酒井嘉七
三日午後十時、大阪国際飛行場を離陸したまま、行方不明になった。 同機は最高速力
毎時三百五十|哩、航続時間二十五時間の優秀機で、本日未明、金華山沖を東に向って飛....