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毎朝
「毎朝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
毎朝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
だ至る所に残していた。彼は彼の友だちのように日光や鎌倉へ行かれなかった。けれども
毎朝父と一しょに彼の家の近所へ散歩に行った。それは当時の信輔には確かに大きい幸福....
「河童」より 著者:芥川竜之介
職工の解雇《かいこ》されるのも四五万匹を下らないそうです。そのくせまだこの国では
毎朝新聞を読んでいても、一度も罷業《ひぎょう》という字に出会いません。僕はこれを....
「竜」より 著者:芥川竜之介
にもあり勝ちでございました。
「さてあくる日、第一にこの建札を見つけましたのは、
毎朝興福寺の如来様《にょらいさま》を拝みに参ります婆さんで、これが珠数《じゅず》....
「白」より 著者:芥川竜之介
もかくも、今犬殺しに狙われているのはお隣の飼犬《かいいぬ》の黒《くろ》なのです。
毎朝顔を合せる度にお互《たがい》の鼻の匂《におい》を嗅ぎ合う、大の仲よしの黒なの....
「百合」より 著者:芥川竜之介
こう云う約束を結んだ。――第一、この百合の事はどんな友だちにも話さない事。第二、
毎朝学校へ出る前、二人一しょに見に来る事。……
――――――――....
「或る女」より 著者:有島武郎
は元のままに灰色はしているが、活々《いきいき》とした光が添い加わって、甲板の上を
毎朝規則正しく散歩する白髪の米人とその娘との足音がこつこつ快活らしく聞こえていた....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ことだ。革命家でもない私にはかかる生活の態度が私の活動の大きな部分を占めている。
毎朝私は顔を洗う。そして顔を洗う器具に変化がなければ、何等の反省もなく同じ方法で....
「星あかり」より 著者:泉鏡花
産する何とかいう蟹、甲良が黄色で、足の赤い、小さなのが数限なく群って動いて居る。
毎朝この水で顔を洗う、一杯頭から浴びようとしたけれども、あんな蟹は、夜中に何をす....
「紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
このごろの朝の潮干は八時過ぎからで日暮れの出汐には赤貝の船が帰ってくる。予らは
毎朝毎夕浜へ出かける。朝の潮干には蛤をとり夕浜には貝を拾う。月待草に朝露しとど湿....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
たち、蛇が可恐いのといって、失礼した。――今夜も心ばかりお鳥居の下まで行った――
毎朝|拍手は打つが、まだお山へ上らぬ。あの高い森の上に、千木のお屋根が拝される…....
「古狢」より 著者:泉鏡花
飲過ぎたと見えて寒気がする。)……これが襖越しのやりとりよ。…… 私?……私は
毎朝のように、お山の妙見様へお参りに。おっかさんは、まだ寝床に居たんです。台所の....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
て少なからず驚きました。彼は朝晩代りばんこにみんなでやることになっている炊事を、
毎朝自分で引き受けました。そして牢屋で習慣づけられたとおりに、雑巾などを握って台....
「出奔」より 著者:伊藤野枝
ごした。 志保子はすぐ家の門を出ると見える所にある小学校に勤めていた。登志子は
毎朝志保子を送って門まで出ては、黄色な菜の花の中を歩いていく友達の姿を見送った。....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
した。みんなは食事がすむとしばらくひるねをしてそれからまた出かけました。みんなは
毎朝五時に出て九時にとまり、夕方の五時に出て十時にとまりました。ちょうど兵隊が行....
「寡婦」より 著者:秋田滋
した。それが余り滑稽だったので、皆な笑ってしまいました。それからと云うもの、私は
毎朝その子が摘んだ花を貰いました。また、毎晩、その子は部屋へあがって行く前に私の....