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「毒水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

毒水の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
迷わした女なんだが、いいか、まあ、さしさわりのないその辺の京都名代の大寺の住職に毒水禅師というのがあったと思い給え、これは近代の名宗匠《めいしゅうしょう》で、会....
魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
遡らぬようになった。下流の渋川方面には時局のおかげで、いろいろの工場が設立されて毒水を流す。白根山の悪水は年々、濃度が高くなる。 ああ、利根の鮎はついに、亡び....
利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
係から大して友釣りを好まなかったけれど、大きくなると私は友釣りを習った。吾妻川の毒水のために、私の村あたりは面白い友釣りがやれなかったので、私は村から五里上流、....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
れしや、偃松の林裂けて、幅十間長さ四十間ばかりの小池あり。蛙の子の棲めるを見て、毒水にあらざるを知る。偃松の余したる処、一面の御花畑也。苔桃、巌香蘭、岩梅、ちん....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
湖には水は満々と満ちて居りますけれど、 なんです。これにも面白い話がある。その毒水になったという次第は、かの有名なイギリス人のサラット・チャンドラ・ダース師(....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
るが、世の中に、酒ほどよいものはないと思うておる。酒――はよくないものと、極道の毒水みたいにいうのは、あれや酒のせいじゃあるまいて。酒はよいものじゃが、飲み人が....
三国志」より 著者:吉川英治
関索はやがて引き返してきて前途の大変を告げた。王平の兵はほとんど九分どおり四泉の毒水にあたって病み苦しみ或いは死んでいる。すでに自分の隊の人馬も行路の炎暑に渇し....
柳生月影抄」より 著者:吉川英治
の三月。寿、わずか四十四。ある者は、草間がくれの鉄砲で撃たれたといい、ある者は、毒水にあたって死んだといい、異説まちまちであるが、もしこの頃まで、お由利が生存し....