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毒物
「毒物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
毒物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
与之助に連れられて、両国の観世物などを観に行ったことがあるらしいとの事であった。
毒物の出所もそれで大抵判ったので、半七は又引っ返して両国へゆくと、宗吉は店さきに....
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
ろのものであろうが、その傷はいつ頃からこうして出来ていたものか、詳かでなかった。
毒物は、口から入ったか、注射されたか、またはこうした傷口から入ったのであるか、そ....
「振動魔」より 著者:海野十三
んとかして、雪子夫人が、全く気のつかないうちに、それは手術であるとも、彼の持った
毒物であるとも感付かないように、極めて自然にことをはこばなければならないのだった....
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
つくることもできないです。そんなものをつくっていても、いつ空から恐ろしいばい菌や
毒物をまかれるかもしれんですからね。そうなると安心してたべられない」 「じゃあ農....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
「鴨田さんは三十日の午前十一時二十分頃、園長をひそかに人気のない此の室に誘い、
毒物で殺したんです。そこで直ちに園長の軽装を剥いで裸体とし、着衣などは、あの大鞄....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
想像される。ではその異変というのは何であろう? それは嚥み下した水の中に、なにか
毒物が入っていたというような訳なのではあるまいか。 仮りにそれが本当であったと....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
く見えた。 ◯外電によれば、ゲッペルス博士は官邸に於いて、夫人と子女四人と共に、
毒物を服んで死んだとある。ヒットラー総統及びゲーリング元大ドイツ元帥の死体は見当....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
つくることもできないです。そんなものをつくっていても、いつ空から恐ろしいばい菌や
毒物をまかれるかもしれんですからね。そうなると安心してたべられない」 「じゃ農作....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
パイプ、それからマッチも調べて貰おう。それで全部だ」 検事は、鑑識課へ廻付して
毒物の含有の有無を調べる必要のあるもの二十四点を数えあげた。検事がそれを数えてい....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
を食い破ると、中のすしの中には、毒が入っていたのですなあ」 「うむ、そうらしい。
毒物は検定にまわしたろうね」 「もちろん、すぐまわしました」 とこれは署長がこ....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
、こんどは人間を仮死に陥れる研究に始めて成功した。こいつはまた素晴らしい。奇妙な
毒物なんだが溶かすと無味無臭で、誰も
毒物が入っていると気がつかない。これを飲んで....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
て来たのだ。そこで、彼女の本質には毒が沁み込んで、そのからだは最もはなはだしい有
毒物となった。つまり、毒薬が彼女の生命の要素になってしまったのだ。その毒素の匂い....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
の中へ落ちて行くだろう。然しその花弁には、多分クラーレあたりの、皮膚を痳痺させる
毒物が塗られていたに違いない。それが、幡江の鼻から吸収されるので、次第に全身が気....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
らせる手のないのに、何をやっても駄目であるに違いなかった。殊に彼は薬学家として、
毒物に対する肯定と尊敬とを持っていた。
毒物にやられて呼吸中枢が止り、循環器官が停....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
客曰く、ヤソ教者、天帝の意ありて万物を創造せるゆえんを証する語中に、世にまことの
毒物なし、その一般に認めて
毒物とするものにして、治療上薬物として用うるものはなは....