比率[語句情報] » 比率

「比率〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

比率の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
なって反対した。 「俺に一説がある」紙洗大尉が、その後について云った。「三対一の比率は、あまりに甚だしい。しかし軍令部が、見す見す負けるような計画を作る筈もない....
気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
は、もう二|米余にも達している。僕は、先刻からこの間隔の長さが、追々に伸びて行く比率に注意しているよ。それは余りに速く伸び過ぎる。――つまり73号機関車は、あの....
俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
の数と、俳人で同様なことになる人の数とを比較してみたら、ことによると前者のほうが比率の上で多いということになりはしないか」というのである。これは完全な資料によっ....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
けでなく、一つの量が少し変わったときに他の量がそれにつれて少し変わる、その変化の比率を示すところのいわゆる微分係数によって書き現わされた関係式である。こういう微....
思い出草」より 著者:寺田寅彦
ることができた。それで木が高いほどうつ向きに落ちた花よりも仰向きに落ちた花の数の比率が大きいという結果になるのである。しかし低い木だとうつ向きに枝を離れた花は空....
函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
されている。たとえばつい近ごろアメリカで、巻き煙草の吸いがらから火事の卵のできる比率条件について実験的研究を行なった結果の報告が発表されていた。しかしその結果が....
高原」より 著者:寺田寅彦
ような気がする。これも不思議である。そうして多くの草の全体重と花だけの総体重との比率にはおおよそ最高最低限度がありそうな気がしてこれも何かわれわれのまだ知らない....
観点と距離」より 著者:寺田寅彦
、眼とほぼ同水平面にある視角の小さな物体を見ることになるので、それで上下と左右の比率が正しく認識されるのではないかというのである。この解釈は間違っているかもしれ....
学位について」より 著者:寺田寅彦
ちで、何かしら一つの仕事に成功して学位を得る人の数が研究者全体の数に対する統計的比率を不変と仮定しても、研究者の総数がN倍になれば博士の数もN倍になる。のみなら....
桐生通信」より 著者:坂口安吾
は歩行者よりも自転車の通行人が多いような感じである。この市における人口と自転車の比率なぞをふと考えてみる気持になるほど自転車が多いのである。 パチンコ屋の前に....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
るものだ。 後年、ワセダに田中という走高跳の選手が現れたが、身長と跳んだ高さの比率では、この先生が世界一だろうと思う。二メートル跳ばないと一人前じゃないから、....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ではむらがないようになった。一年中一番いそがしい時期、一年中一番ひまな時期、その比率は十対七とまでは行かなくなった。 仕事の上にも百貨店に導かれて、非常に能率....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
上封鎖を宣言した。 もともと、両者の海軍力は、戦艦九対十四、装甲巡洋艦九対二の比率で、伊太利側が一倍半の優勢を持していたのである。そこへ、英仏地中海艦隊の援助....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
ら価値尺度財として採択せられた物で表わしたこれらの物または用役の価格すなわち交換比率が偶然に叫ばれると、各交換者は、自らある一定期間の消費に比較的に過剰に所有し....
仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
うという意志から出たものではなく、なんとかこちらの親切を認めて貰って、遺産分配の比率を高くして貰おうという魂胆から出発していることは明白であった。老人の気むずか....