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比翼の鳥
「比翼の鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
比翼の鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
鳥の声にもたとえられぬ最上のものであった。お二人の間はいつも、天に在《あ》っては
比翼の鳥、地に生まれれば連理の枝という言葉で永久の愛を誓っておいでになったが、運....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
譬《たと》えますと、父上は、玄宗皇帝――」
将曹が、おどけ調子で
「天にあって
比翼の鳥、地にあっては連理の枝」
「暫く、黙っておれ」
久光は、将曹を睨みつけ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。……今はもうそうではない。たとえ生きても死んでも、離れていても、お互いの心は、
比翼の鳥のように、連理の枝のように、固くむすばれているものと信じていますから、ち....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
にもあったとしたら、悔いは百年の後も消すことができないであろう。 天にあっては
比翼の鳥、地に在っては連理の枝とならん――と来世を願った漢帝の悔恨を、胸に歌に繰....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
れにこの遠流の辛酸までを、蚤虱と共に、帝と一つにしてきたことだ。 その契りは、
比翼の鳥もおろかと思い、つねに生死と紙一ト重な敵中で、いわば糟糠の妻振りを、かた....