毛氈苔[語句情報] »
毛氈苔
「毛氈苔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
毛氈苔の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
に捉えられたとしたならどうだろう。泣いても喚き叫んでも、追付かない、そして身体は
毛氈苔に粘られた小虫のように、徐々に溶かされて行く、溶かされるのを知りつつ、何と....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
。 およそ四時間にして、渓中を出でたり。蝦夷松の林開けて、瓢沼、瓢の形を成す。
毛氈苔一面に生いて、石を踏み尽したる足の快さ言わん方なし。岸に近く、浮草にすがり....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
も稍や広い高原状の湿地で、今は水は無いが、雪解の頃は浅い池であったろう。附近には
毛氈苔が敷物の模様のように其処此処に叢生して、小さな白い花を綴っている。山稜は更....