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「毛野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

毛野の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雛妓」より 著者:岡本かの子
面に伏さっているのが窺かれる。その起伏のさまは、伊香保の湯宿の高い裏欄干から上つ毛野、下つ毛野に蟠る連山の頂上を眺め渡すようだった。そのはろばろと眺め渡して行く....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
くポツポツ拾いよみしていた、曲亭馬琴《きょくていばきん》の『八犬伝』のなかの犬阪毛野《いぬさかけの》を思わせて、アンポンタンの空想ずきを非常に楽しませてくれた。....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
いう者だろうかなどという個人を絶してしまっている。 ○ 上毛野安蘇の真麻むら掻き抱き寝れど飽かぬを何どか吾がせむ 〔巻十四・三四〇四〕 東....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
皇の時に叛いた建埴安彦の妻|安田媛は、夫を助けて、一方の軍勢を指揮した。名高い上毛野形名の妻も、その働きぶりを見ると、単に「堀川夜討」の際の静御前と一つには見ら....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
月凄涼たり笛一枝 天網|疎と雖ども漏得難し 閻王廟裡|擒に就く時 犬坂毛野 造次何ぞ曾て復讎を忘れん 門に倚て媚を献ず是権謀 風雲帳裡無双の士 歌舞城....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
の証明を有するもの少からず。奈良朝以来俘囚にして、夷地に勢力ありし安倍・大伴・上毛野等旧家の姓を賜わりたるものはなはだ多し。東奥六郡を占有して、王師に抗せし安倍....
古事記」より 著者:太安万侶
うちイクメイリ彦イサチの命は天下をお治めなさいました。次にトヨキイリ彦の命は、上毛野《かみつけの》・下毛野の君等の祖先です。妹のトヨスキ姫の命は伊勢の大神宮をお....
放免考」より 著者:喜田貞吉
院の御牛の下部童 院の御飾馬の御廏舎人時廉 同口取右近将曹秦兼国 同 左近府生下毛野敦助 引馬の御廏舎人国次 同口取殿下右府生下毛野敦景 同 右番長秦兼長 放....