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「氏名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

氏名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
□□街第二百五十一号に臨時調査会を開催せり。列席せる会員は下《しも》のごとし。(氏名を略す。) 我ら十七名の会員は心霊協会会長ペック氏とともに九月十七日午前十....
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
らされて、その上に水色|縮緬《ちりめん》の病い鉢巻をだらりと垂れていた。自分の源氏名《げんじな》の八橋にちなんだのであろう、金糸で杜若《かきつばた》を縫いつめた....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
時きっちりに出社すると、帳簿の整理をやらされた。振替郵便が来ると、入金簿へ金額、氏名、名目を記載し、もし購読料ならば購読者名簿へ購読年月日を記載し、広告掲載料な....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
地震で、花川戸のお葉も死にました。お磯は吉原へ行って、逢染《あいそめ》とかいう源氏名で勤めていたそうですが、これも地震で潰されたと云うことでした」 「みんな運の....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
梨本宮をはじめとし、広田、平沼両重臣あり、その他財閥、軍閥、言論界の有力者あり。氏名左の如し、 ◯梨本宮守正王 ◯平沼騏一郎、広田弘毅 ◯有馬頼寧、後藤文夫、安....
続獄中記」より 著者:大杉栄
押丁あがりの看守のごときは、その男は今でもまだ看守をしているが、その姓が女郎の源氏名めいているところから、夜巡回に来て二階の梯子段をかたかた昇って行く時なぞに、....
断層顔」より 著者:海野十三
失礼させて頂きとうございます」 「それではここに手つけの小切手と、あたくしの住所氏名を。しかしこの件についてはつれあいにも秘密厳守で進めて頂きますから、そのおつ....
火星探険」より 著者:海野十三
ってきますって。自動車で乗りつける人もある。それは愉快だな。……こっちの乗組員の氏名ですか。まず艇長のデニー博士、それから……」 地球の上では早くもこれが全世....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
か銀弥と書くべきか、よくわからないが、ともかくもこれがこの邸における風間光枝の源氏名であった。――旦那様は、呶鳴りつけるつもりだったらしいが、新任の楚々たるモダ....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
なのる」というのと、同義語なのである。名誉ある敵手の出現を望む武士の、戦場で自ら氏名を宣する形式を言うことになってしもうたが、古くは、もっとなまめかしいものであ....
絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
ども、若い頃には、玉屋山三郎の火焔宝珠と云われた程の太夫であった。しかも、その源氏名の濃紫と云う名を、万延頃の細見で繰ってみれば判る通りで、当時唯一の大籬に筆頭....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
いたんだよ。それに、お前さんのようなのを小蒸気と云ってね。『|水精の蕊』なんて源氏名があったものねえ」 「じゃ、そのとき姐さんは、なんという名だったの」 「私か....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
すぐさまおれは「受付」の机のうしろに坐り、そして、来た順に並ばせていちいち住所、氏名、年齢、病名をきいて帖面へ控えた。一見どうでもよいことのようだったが、これが....
俗臭」より 著者:織田作之助
その時崎山は大声で笑って、「名刺は持ち合わさんので……」とタバコの空箱の裏に住所氏名を書いて与えた。赤坂区青山町とあるのを見て、伝三郎は、 「あんさん、えらい粋....
恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
れるままに誓約してしまったのです。はっきりとは覚えていませんが、誓約書には住所、氏名、生年月日をしたため、次ぎにこんなことを書かせられました。 『私ハソビエト社....