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民
「民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
民の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
評判の高い大賊《たいぞく》である。それが大名屋敷へばかり忍び込んで、盗んだ金は窮
民へ施したというところから、当時は義賊という妙な名前が、一般にこの盗人《ぬすびと....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
》に御潜めになったので、笙《しょう》こそ御吹きになりませんでしたが、あの名高い帥
民部卿《そちのみんぶきょう》以来、三舟《さんしゅう》に乗るものは、若殿様|御一人....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
そ交際嫌いで通っているが、その頃は洋行帰りの才子《さいし》として、官界のみならず
民間にも、しばしば声名を謳《うた》われたと云う噂の端《はし》も聞いていた。だから....
「河童」より 著者:芥川竜之介
す。
僕は一週間ばかりたった後、この国の法律の定めるところにより、「特別保護住
民」としてチャックの隣に住むことになりました。僕の家《うち》は小さい割にいかにも....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
西行長とは八兆八億の兵と共に朝鮮八道へ襲来《しゅうらい》した。家を焼かれた八道の
民は親は子を失い、夫は妻を奪われ、右往左往《うおうさおう》に逃げ惑《まど》った。....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
うしどう》の感化にもよったのであろう。しかしその感化を説明する為にはやはり湖南の
民自身の負けぬ気の強いことも考えなければならぬ。僕は湖南へ旅行した時、偶然ちょっ....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
わ》るかどうか、そんな事はほとんど考えなかった。これは第一に法律があり、第二に人
民の道徳があり、わざわざ考えて見ないでも、格別不自由はしなかったからである。)
....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
査になっているのですよ。護憲運動《ごけんうんどう》のあった時などは善良なる東京市
民のために袋叩《ふくろだた》きにされているのですよ。ただ山の手の巡回中、稀《まれ....
「小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
も実際初対面の時には、突兀たる氏の風采の中に、未醒山人と名乗るよりも、寧ろ未醒蛮
民と号しそうな辺方|瘴煙の気を感じたものである。が、その後氏に接して見ると、――....
「狂女」より 著者:秋田滋
しくと云った恰好をして歩いている。やがて、頭立った将校があつまって、部下の将兵を
民家に割りあてた。僕のうちには十七人、隣りの狂女のところには十二人来ることになっ....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
。主公は予をまた車夫に命じて抱き止めさせし人なりし。小女は浅草清島町という所の細
民の娘なり。形は小さなれど年は十五にて怜悧なり。かの事ありしのち、この家へ小間使....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
べきかという問題に出会ったわけだが、彼は遂に断乎として後者を撰んだのだ。そして貧
民として一生を終ったのだ。しかしこれが為め英国の学術上の名声を高めたことは幾許で....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
知らない。 このあたりには、ものういような静けさがただよっているし、またその住
民はむかしのオランダ移住
民の子孫だが一風変った気質をもっているので、このさびしい....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
しまうからであった。 それゆえ、彼は、八十二歳で、人びとの尊敬の的となり、全国
民の哀悼のうちに亡くなったのである。その亡躯は、赤いズボンをはいた兵士達に護られ....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
問屋の親爺であった――へ持って来られていたのをよく知っている。その頃久作さんは農
民であった。而も露西亜好きの農
民の様であった。あの杉山さんが夢野久作であったのか....