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民俗
「民俗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
民俗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
見した時、西国《さいこく》の河童は緑色であり、東北《とうほく》の河童は赤いという
民俗学上の記録を思い出しました。のみならずバッグを追いかける時、突然どこへ行った....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
万年の間人類は一種の精神的冬眠の状態にあったのでいかなる点でも現在の最未開な自然
民俗に比べて相隔ることいくばくもない有様であった。いわゆる文化
民俗の発達史が跨が....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
ありあわせたこの雀を買ったのがはじまりで、笛吹はかつて、麻布辺の大資産家で、郷土
民俗の趣味と、研究と、地鎮祭をかねて、飛騨、三河、信濃の国々の谷谷谷深く相|交叉....
「連環記」より 著者:幸田露伴
、我が日本の事を問いたもうたので、寂照は紙筆を請いて、我が神聖なる国体、優美なる
民俗を答え叙べた。文章は宿構の如くに何の滞るところも無く、筆札は遒麗にして二王の....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
といい。それも、ダンスプランという瑞典各地方の踊りのある日でなければ駄目だ。この
民俗だんすは、女たちが昔ながらのその土地々々の服装をつけて踊るんだから一度は見る....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
業をつづけていたが、呉服町の乗杉といえば誰知らぬものもなかった。乗杉はまた地方の
民俗から文化史方面のことにわたって、その造詣が深かった。現に戦災の前まで、静岡の....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
洋諸島の原始演劇というようなものの影響が考えられると同時に、日本の田舎などに今日
民俗芸術として残っている演劇形態、というものが有力な手がかりとなるのですが、そう....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
考えなのさ。実にわが言はバカバカしいが、分らんものは、分らんですよ。 岡田村の
民俗学者、白井さんや波浮の坂口校長先生の説では、大島はクゲの流人が多く京言葉が多....
「文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
れ行くものを」と詠んでいます。 昔話とか馬鹿聟話とかいうようなものは、風俗学や
民俗学の方により多くの繋がりを持ちまして、文学の方にはあまり這入って来ていないよ....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
重大なのは、日本人の持って来た、いろいろな知識の映像の、重って焼きつけられて来た
民俗である。其から其間を縫うて、尤らしい儀式・信仰にしあげる為に、
民俗民俗にはた....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
する諸書の記事を左に抄録しておく。 信濃地理云、秋山は信越上三州の間に介在す。
民俗純朴、言語異なり。杭を樹て其上端を連繋し、茅を以て之を覆ひて家となす。富人に....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
別して精神上の文明は、平易即時に模擬適用することあたわざるのみならず、その国風、
民俗に応じて、その用法を異にせざるべからず。語を換えてこれを言えば、西洋の文明を....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
服膺するにも、万国の形勢を知るの必要あり。しかるにわが国において、北半球の国情、
民俗は比較的熟知せられ、かつ余も二回欧米各国を周遊したれば、一とおりの質問に応ず....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
作になりました。
しかしあなたは断えず検束のない網の中へ
お駆け込みなすって、
民俗や国法に
無謀にも御牴触なさいました。
それでもおしまいには極高尚な御思案が....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
特色があった。それは駄洒落である。一体古代の笑いは敵魔|懾伏の魔法であったことが
民俗学の方から次第に明らかにされて来ているが、そこまでは溯らなくても、奈良・平安....