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民族的
「民族的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
民族的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
シュ(E. G. Hirsch)が言っている通り、『原始的の宇宙開闢論はいずれも
民族的空想の偶発的産物であって、したがって非系統的である。それらは通例ただ神統学....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
あります。合衆国を中心とし、南北アメリカを一体にしようとしつつあります。中南米の
民族的関係もあり、合衆国よりもむしろヨーロッパ方面と経済上の関係が濃厚な南米の諸....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
である。イタリア、ドイツ、日本等が全体主義に後退し、遂にそのイデオロギーを國家的
民族的野心の鬪爭の具に惡用するに到つたのは、ここにその最大の原因が存したのである....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
出したのだ」
「なに、詩文で虚妄を※)にまで及んだ。そして、終りに法水は、それを
民族的性癖であると断定したのであった。ところが、続いてその虚言癖に、風精との密接....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
》教徒はもっとも強固に団結している。そしてそこには、賃金奴隷からの解放のほかに、
民族的や宗教的の独立という意味までも加わって、なおさらにその熱烈の度を高めている....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
本民族はもっと「科学の夢」「冒険の夢」を持たないことには、今日特に緊急とせられる
民族的発展は、その必要程度にまで拡ることが出来ないと信ずるが故に、作者は流れ弾が....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
についても言えることだ、という観察にもとづいて、やや性急な結論を下せば、やはり、
民族的体質乃至気質と深い関係があるように思う。 西洋人の声というものは、あれで....
「稽古場にて」より 著者:岸田国士
第一に、こういう生活のなかにもあるロシア民衆の底抜けの楽天性である。しかし、この
民族的特質は、やはり、ロシアの俳優でなければ、十分に出せないものではあろうけれど....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
地に到達したものと観察せられるが、明治の詩であるためには、日本の古語のもっている
民族的な風格が必要だったのである。近代人の摸索は、古語に観念的な内容を捉えようと....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
。むしろ倫理道徳に反した残酷なことが多いくらいである。それがいっそう発展すると、
民族的宗教となってだいぶ倫理道徳の要素が加わってくる。けれどもまだまだ倫理道徳に....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
問題でなく、また独り日本ばかりの問題でもない。総ての公平な判断や真実の批評は常に
民族的因襲や国民的偏見に累わされない外国人から聞かされる。就中、芸術の真価が外国....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
革命前に、イタリアや、ハンガリーや、ポーランドや、アイルランドの愛国者等が、その
民族的独占を得ようとして示した壮烈な行為を思い出して見ても、それが失敗に終ったこ....
「『火星兵団』の作者の言葉」より 著者:海野十三
全に叩きのめしてしまうまでは、やめにならないでしょう。そして勝敗いずれかの鍵は、
民族的精神の強弱と、そしてもう一つは、科学力の強弱にかけられていると申してもよろ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
して飛行機と機械化兵団の巧妙な協同作戦に依って神速果敢なる作戦が行なわれた。殊に
民族的にも最も近いオランダには内部工作が巧みに行なわれていたらしく、空輸部隊の大....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
ない。そこへ行くと、西洋のそれ等は如何にも西洋らしくスッキリと、内からにじみ出た
民族的の美がある。六十年の昔は日本の銭や小判は、恐らく世界に冠たるの美を持ってい....