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民族精神
「民族精神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
民族精神の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
、ほんとうに洗練されたいいものばかりが永く残ることになったのである。で、その長い
民族精神の伝統ということについて充分に尊重しなければならない。この意味で日本在来....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
に対決させて見ることは、可なり野暮なことだろう。吾々は別な途を択ぼう。 ドイツ
民族精神の哲学は、或る意味に於て、すでにヘーゲルを以て終っている。ヘーゲル以後ド....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
系はないからである。薄弱な点の第一は、日本主義が好んで用いる諸範疇(日本・国民・
民族精神・農業・〔神ながら〕の道・〔神〕・〔天皇〕・その他都合の良い一切のものの....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ともそれはすでに意識の性格を持たないものである筈である。だから例えば、社会心とか
民族精神とか群集心理とかいうような心や精神や心理でないことは初めから明らかである....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
。建築は生産経済上に於ける技術的な客観条件の上で初めて成り立つのである。工芸品は
民族精神か何かの表現であるかも知れない。だがそう云っただけでは、夫が陶工や漆工の....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
うが、とに角、これは常識的にもすでにほぼ輪郭の明らかになっている事柄なのだ。 二
民族精神と文化 人民戦線の問題が非常に喧しくなって来たについて、之を是非する人....
「蠹魚」より 著者:宮本百合子
、或は彼等は、神国日本の男子にとって最も無邪気で自然であった思索形式そのままを、
民族精神のよき標本のように、書目録の上に現しているのである。 彼等は、第一門に....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ければなりません。それが、昭和のこんにちお互いが見るような、この強大な日本意識、
民族精神の拡充となったのです。これをさしてファッショなどという伊太利《イタリ》あ....
「神話と青春との復活」より 著者:豊島与志雄
けれども、わが青春そのものの胸へじかにふれるものは、先ずそこから始まるのである。
民族精神の高さも深さも底知れぬ力の発現も、そこから湧いてくるのである。神話の復活....
「「草野心平詩集」解説」より 著者:豊島与志雄
んは富士山そのものだけを歌ってるのではない。存在を超えた無限なもの、日本の屋根、
民族精神の無量の糧、として歌っているのだ。そして殊に、前に引用しておいた文章が示....
「ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
あいに。 印度の大地も、婆羅門の社祠《しゃし》も、学者たちの墓跡も、タミル族の
民族精神も、女給に出ているその娘どもも、彼女らの美しい yoni も、いまはすっ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ではありません。輸入するにも、国土民情に適したものを篩い選り、そしてさらにこれを
民族精神で精製し直し、全く日本的の仏教にして消費し来ったのであります。故に日本の....