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民籍
「民籍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
民籍の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
かさ。なんでもわたしの聞いたところじゃ、版籍奉還ということはだいぶ話が違う。版地
民籍の奉還と言いましたら、土地も人民も朝廷へ返上することだと、わたしは承知してま....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
課後にはフルベックの許を訪うて教を受けた。フルベックは本和蘭人で亜米利加合衆国に
民籍を有していた。日本の教育界を開拓した一人である。 学資は弘前藩から送って来....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
間人の義であるに相違ない。 これら中間法師の中において、一旦私度の僧となって公
民籍を脱して後も依然農業に従事して農奴の如き階級に堕ちたもの、これを間人百姓と呼....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
迄も、蝦夷だ、アイヌだと云って、差別されます。彼らも後にそれを悔いまして、普通の
民籍に編入されんことを願いましたけれども、一旦命を拒んだというので、容易に許して....
「特殊部落と細民部落・密集部落」より 著者:喜田貞吉
なった如きは、その著しい一例である。ことに明治維新後、エタ非人の称を廃せられ、平
民籍に列して国民としてのすべての権利を公認された事は、彼らにとって無上の幸福であ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
た。既に天智天皇八年に、「庚午年籍」を造って、浮浪人を断つとある。無籍者を調べて
民籍に編入したのだ。しかしそれで天下の浮浪民が無くなった訳ではなく、たまたまその....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
ります。これはことにひどい地方でありましょうが、大体において男子の三分の二が、公
民籍から除かれたということは、決して懸値のないところでありましょう。そしてこれら....