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「民衆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

民衆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
と伝えられる牧牛の少女と話している。 政治的天才 古来政治的天才とは民衆の意志を彼自身の意志とするもののように思われていた。が、これは正反対であろう....
広津氏に答う」より 著者:有島武郎
んな気持ちに対する反証として、よくロシアの啓蒙運動が例を引かれるようだ。ロシアの民衆が無智の惰眠をむさぼっていたころに、いわゆる、ブルジョアの知識階級の青年男女....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
かしそんなものが起こったら、私はその革命の本質を疑わずにはいられない。仏国革命が民衆のための革命として勃発したにもかかわらず、ルーソーやヴォルテールなどの思想が....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
いう心にもない旗印をかかげ、彼の奇妙な牽引力と、物質的報酬とを以て、彼には無縁な民衆を煽動する。民衆はその好餌に引き寄せられ、自分等の真の要求とは全く関係もない....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。このようにして僧侶の知恵の宝物は割合に速やかに増加していったが、その中から一般民衆の間に漏れ広がったのは実に言うにも足りないわずかな小部分にすぎなかった。のみ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ん。何とも仕様がない。国の滅亡に直面して、革命の意気に燃えたフランスは、とうとう民衆の反対があったのを押し切り、徴兵制度を強行したのであります。そのために暴動ま....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
そ笑むのは、低級未発達の悪霊どもである。かの投機的慾望によりて刺戟されたる無数の民衆こそは、同じ慾望に燃えている下級霊にとりて、正に誂向きの好餌である。一部の人....
『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
などは聞えで、御嶽精進にやあらん、ただ翁びたる声にて、額づくぞ聞ゆる」は更に深く民衆の精神を窺わしめる。「南無、当来の導師」と祈るを耳にして、「かれ聞き給へ、此....
読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
たことがあった。今や知識と美とを特権階級の独占より奪い返すことはつねに進取的なる民衆の切実なる要求である。岩波文庫はこの要求に応じそれに励まされて生まれた。それ....
思い」より 著者:伊丹万作
み得ることであろうか。 映画を今の純文学のように、あるいはまた能楽のようにして民衆との縁を断ち切つていいなら、どんな高い仕事でもできる。しかし、それでは映画で....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
やらせようとしているのである。 現在の劣悪な候補者の多くは、明らかにこのような民衆の無知蒙昧を勘定に入れ、それを足場として一勝負やるために現われてきたものであ....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
ても隅田河原の霞を罩めた春の夕暮というような日本民族独特の淡い哀愁を誘って日本の民衆の腸に染込ませるものは常磐津か新内の外にはないと反対した。この俗曲論は日本の....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
明、稲村隆一等々で、学生が若き情熱に燃えて社会主義社会を建設するという理想の下に民衆の中へというモットーが労働運動、農民運動と連絡しながら日本労働総同盟、日本農....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
三時間天下の書記長 新人会でも建設者同盟でも、当時の学生運動をやっていたものは民衆の中へということをよく言い、学生時代から実践運動に入っている者が多かった。建....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
応憐道士徐。 この詩にいう道士徐というのは東海に行った徐福が戦乱に苦しんでいる民衆を慰めているというわけで、柴大人の仁政を謳ったものであると解釈されている。こ....