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気付
「気付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
気付の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「僕の帽子のお話」より 著者:有島武郎
ん」
けれども駄目でした。おとうさんもおかあさんも、僕のそこにいることは少しも
気付かないで、夢中になって僕のいもしない所を探していらっしゃるんです。僕は情けな....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
気がついた時から、私達は楽園への帰還を企図せねばならぬ。一人でも二人でも、そこに
気付いた人は一人でも二人でも忍耐によってのみ成就される長い旅に上らなければならな....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
運行においたものらしい。しかしそのうちに太陽の方がもっと重要な影響を及ぼすことに
気付いたので、上記のごとき太陽年を採用した。それがマルドゥクの業績として伝えられ....
「階段」より 著者:海野十三
ばらく尚も遠方へ眼をやったが矢張り何者もうつらなかった。そのときハッと或ることに
気付いて友江田先生の顔を注目したのであるが、 「もう時間だ。やめよう」 と先生....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
ど」刑事は駭きの声を放った。「これは何故だ」 「いいですか、上を向いちゃ、犯人が
気付きますよ。下を向いていて下さい。犯人は倉庫の二階の窓から仙太を撃ったのです」....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
一七 朝永良夫殿(甥) 同居中 永田徹郎殿 香川県観音寺海軍航空基地
気付 ウ三三八士官室 永田朝子殿(娘) 永田正徳殿(婿ノ父) 鹿見島....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
。誰も皆気が立っていた。誰も皆ワサ/\していた。誰も皆ガチ/\していた。誰も皆元
気付いてるようで何処か陰気な淋しい顔をしていた。 大抵は目眩るしいようにセカ/....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
。その他著しき異状を見ず。引続き監視中なり。――” とあったので、課長はそれと
気付き、立去った臼井青年の後を課員に追わせたが、遂に彼の姿を見つけることが出来な....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
。 氏は驚愕と憐愍に身をふるわせ、夫人を助け起し座敷へ連れこんだ。 それから
気付け薬として、強い洋酒の壜を盃に並べて持出し、コップへブランデーとウイスキーと....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
その間に僕の左の腕が無うなっとった。寝台の上に仰向けになったまま、『おや腕が』と
気付いたんやが、その時第一に僕の目に見えたんは大石軍曹の姿であった。この人をしか....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
レネは、みなさんそのまま食事をお続け下さいともいわず、用件のことを話した。 「お
気付の方もあることと思いますが、昨夜から本艇はすこし取込んでいます。艇員たちが忙....
「多神教」より 著者:泉鏡花
もならぬ。陰惨|忍刻の趣は、元来、この婦につきものの影であったを、身ほどのものが
気付かなんだ。なあ、布気田。よしよし、いや、村の衆。今度は鬼女、般若の面のかわり....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
った。 精神病専門の医者たちにこの書きものを見せたら、世の中には、自分はそれと
気付かないでいて、しかもこの残虐な狂人と同じように、巧に恐ろしいことをやる狂人が沢山あると言った。....
「迷信解」より 著者:井上円了
は狐のそばに進んでこれを追い、大声を発して農夫を呼びたれば、狐は走り去り、農夫も
気付きていうには、『最初狐きたりて、己が近傍を徘徊せしゆえ、これを追わんとして右....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
しむる当時の戦術を振りまわして泰然としていたが、十六日に至って初めて事の重大さに
気付き、心を奪われてアレッサンドリア方面に兵力を集中せんと決心したが、諸隊の混乱....