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気死
「気死〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
気死の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
い?」 「似たり寄ったりの運命でしてな」 「では皆んな餓死か?」 「一人のお方は
気死致しました」 「ナニ
気死だって?
気死とは何んだ?」甚太郎はちょっと眼を顰め....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
云ッて遣りたい、何かコウ品の好《い》い悪口雑言、一|言《ごん》の下《もと》に昇を
気死《きし》させる程の事を云ッて、アノ鼻頭《はなづら》をヒッ擦《こす》ッて、アノ....
「ココナットの実」より 著者:夢野久作
」 妾はハラムの底深い声の魅力に囚われて、動くことが出来なくなってしまった。電
気死刑の椅子に坐らせられて、身体がしびれてしまったようになってしまった。大きな呼....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
脚ほど馬蹄形《ばていがた》にならべてあった。正面の奥、つまり板ばりの壁の前に、電
気死刑の椅子のような形のがっちりした肘かけ椅子が一つおいてあり、その左右に小さな....
「集団見合」より 著者:坂口安吾
、胃カイヨーのシンサツするというのは初耳で、それに私は銀座出版社の電気風呂は、電
気死刑執行所みたいな気がして怖れをなしているのである。入浴の方はカンベン願って、....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
の天地間にあって、何の物音も聴えぬと云うほど物凄き事はなし、余は寂寥のためにまず
気死せんとせしが、ようやく気を取直してそろそろ四辺を見まわすに、天地間の暗き事依....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
ら外へ脱けるように思われ、心がにわかに恍惚となった。気負けの極に起こるところの、
気死の手前の状態であった。 が、その時陣十郎の刀が、さながら水の引くがように、....
「魔都」より 著者:久生十蘭
場の空気を独占し、異常なる圧力をもって各位の胸を締めつける。列座の一同はこのまま
気死してしまうのではないかと思われたころ、内務大臣はソロソロと椅子の中に身を起し....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
樹は幼い天才に渡ります。――神よ、正しき者に幸あれ! 領主は、凍れる棒の如くに
気死して壁により、忠僕は天を睨み、やがて声を上げて泣き仆れます。噫! 幸福たらん....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
た素裸の美女の首付きの胴体である。しかも生きている、顫えている、わなないている、
気死して醒めて、痙攣して、極度に蒼ざめて、また赤く熱して、膨らんで、張って、真っ....