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「気球〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

気球の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
放電によるものであるが、これの最高点は約四〇〇キロメートルの高さにある。また近年気球で観測された結果では、約一〇キロメートルの高さから以上は気温はほとんど均等で....
人間灰」より 著者:海野十三
てみると、この空気工場の営業品目は、液体空気、酸素ガス、ネオンガス外数種、それに気球ということであったが、その一風変った営業品はこんな奇怪なる建物から生れるのか....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
かねて爆撃隊長の肩をつかんだ。「われ等の、戦闘機隊は、何をしているのだ」 「阻塞気球の中へ、引っぱり込まれたらしいです。半数は、気球から垂れている綱に、機体を絡....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
鮮やかに号令を下した。が、そのとき塔の向うにフラフラ動いていた竜宮劇場専用の広告気球の綱が妙にブルブルと震えたかと思うと、塔の上に痣蟹の姿が見えたと思う間もなく....
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
色を両の眼に浮べながら、西側の隅で虎に餌を与えている番人の姿や、東側の露台の上で気球係の男が軽気球の修繕をしている景色に見惚れていた私に向って、静かに声を掛けた....
海底都市」より 著者:海野十三
ろで生活していた彼らは圧力の低い空中ではとても生きていられないし、身体がたちまち気球のようにふくれてパンクするおそれがあった。 それに、もう一つ、彼らの異様な....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
砂塵をあげて、トラック隊は、ひきもきらず、呆然たる彼の前を通りぬけていった。 “気球第百六十九部隊” と、そういう文字が、トラックの函のうしろに記されてあった....
火星兵団」より 著者:海野十三
のばかりでありました。 たとえば、モロー彗星と衝突する前に、地球の反対側から軽気球に乗って、空中へのがれるのがいいという案がありました。そうして、モロー彗星が....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
務につく決心であります」 「ふーむ、任務につくといって、どうするのか」 「はい、気球に乗ることになっています」 「なに、気球に乗る。どんな気球に乗って、なにをす....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
ぞ。空中へ飛び出させていかぬものなら、縄で結わえて置いたらばいいじゃないか。広告気球の代りになるかも知れないぞ」 警官はあくまで冗談だと思っているのです。私は....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
│ │─高射機関銃隊 ┌積極的防空機関┤ └─阻塞及び放流気球隊 │ │ ┌─防空監視哨 │ ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
用時計や、紙匣や、球転(一種の賭博)の道具をはじめとして、モンゴルフィエールの軽気球や、メスメルの磁石が世間を騒がせた前世紀の終わりにはやった、婦人の娯楽用の玩....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
姓家の人に訊いても、秋山さんが出入りしていた屑屋に訊いても判らない。 空には軽気球がうかんでいて、百貨店の大売出しの広告文字がぶらさがっていた。とぼとぼ河堀口....
科学的研究と探偵小説」より 著者:小酒井不木
地球の中心よりもっと隔たった所において物体をはかってみなければならない。それには気球を用いてみたところが、上昇し得る距離は四千|哩に比してあまりに小さい。しから....
」より 著者:神西清
すってか。へん、どうぞ御勝手に。だが、こっちは一体どうしろと仰しゃるんです? 軽気球にでも乗っかって、借金とりから逃げだすんですかい? それとも、めくらめっぽう....