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気象
「気象〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
気象の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
。
が、大殿様と若殿様とが、取り分け違っていらしったのは、どちらかと云えば、御
気象の方で、大殿様のなさる事は、すべてが豪放《ごうほう》で、雄大で、何でも人目《....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
ないほど、憂鬱になった事もございましたが、近年は発作《ほっさ》も極めて稀になり、
気象も以前に比べれば、余程快活になって参りました。所が、昨年の秋からまた精神に何....
「或る女」より 著者:有島武郎
ぼうにいってのけた。
木村はそのくらいな事で葉子から手を引くようなはきはきした
気象の男ではない。これまでもずいぶんいろいろなうわさが耳にはいったはずなのに「僕....
「或る女」より 著者:有島武郎
うに生毛《うぶげ》の生えた定子の頬にすりつけながら、それを聞いた。
「お前のその
気象でわからないとおいいなら、くどくどいったところがむだかもしれないから、今度の....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ほとんど分らなくなる高さなどよりははるかに高い所でなくては起り得ないはずである。
気象学者の中でもこの現象の説明はまだ一致していない。私自身の考えとしては大気中の....
「錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
先生。 村越 先生は弱りました。(忸怩たり)では書生流です、御案内。 七左 その
気象! その
気象! 撫子。出迎えんとして、ちょっと髷に手を遣り、台所へ下らんとす....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
聞いていたのかね。」 「ええ、お嫁に行ってから、あと……」 「そうだろうな、あの
気象でも、極りどころは整然としている。嫁入前の若い娘に、余り聞かせる事じゃないか....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
ってしなけりゃならない。お前さんはお金子が自由だろう、我儘が出来るじゃあないか。
気象はその通だし、胆玉は大いし、体は鍛えてある、まあ、第一、その目つきが容易じゃ....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
端と見られたようなこともあったろうと思われます。 何しろ楳嶺先生は大変に厳格な
気象のお方でしたのに、栖鳳先生は豪放なお方ですし……ずっと後のことですが栖鳳先生....
「清心庵」より 著者:泉鏡花
すのであろう。凝ったお道楽だ。 とまあ思っちゃあ見たものの、千ちゃん、常々の御
気象が、そんなんじゃあおあんなさらない……でしょう。 可愛い児とおっしゃるから....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
葉の頃より、枝を撓めず、振は直さず、我儘をさして甘やかした、千代田の巽に生抜きの
気象もの。 随分派手を尽したのであるから、以前に較べてこの頃の不如意に、したく....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
下が探りましたね、第一、愛吉が知っていたんだね。…… お夏さんは人知れず、あの
気象には珍らしい、豪家が退転をするというほどの火事の中でも、両親で子の大事がる雛....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
った私だから、失礼だが、様子は知っていても廓は恐しい処とばかり思ってるし、叔母の
気象も知ってるんだけれども、どうです、いやしくも飲もうといって、少い豪傑が手放で....
「西航日録」より 著者:井上円了
わらんのみ。あに残念の至りならずや。余、いささかここに思うところありて、日本人の
気象を一変し、日本国の気風を一新するは、ひとり学校教育の力の及ぶところにあらず、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、ボリビア、ペルー両国と交戦して勝利を得たる歴史を有し、チリ人は南米中最も武勇の
気象に富むと称せらるる点は、やや日本に似たるところあるも、教育の普及を欠き、大学....