気象学[語句情報] »
気象学
「気象学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
気象学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
かし主峰は、いつも四万フィートにもおよぶ大積乱雲に覆われている。だいたいこれは、
気象学の法則にないことで、二万五千フィートの上空には巻層雲しかない。それが、時に....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ほとんど分らなくなる高さなどよりははるかに高い所でなくては起り得ないはずである。
気象学者の中でもこの現象の説明はまだ一致していない。私自身の考えとしては大気中の....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
入った。例の測候所の技手の家を訪ねると、主人はまだ若い人で、炬燵にあたりながらの
気象学の話や、文学上の精しい引証談なぞが、私の心を楽ませた。ラスキンが「近代画家....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
なものが、いくらでもあるのではないか。(大正九年十二月、渋柿) *
気象学者が cirrus と名づける雲がある。 白い羽毛のようなのや、刷毛で引....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
そういうときである。 雪や寒い雨の日にコーヒーのうまいのはどういうわけであるか
気象学者にも生理学者にもこれはわからない。空気が湿っていて純粋な「渇」を感じない....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
十二支の十二年との中間に当たっている。それで、太陽黒点と関係のあるらしい週期的な
気象学的あるいは気候学的現象の異同が自然に干支と同じような週期性を示すことがしば....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
にも特殊な関係が生じいろいろな仮想敵国に対する特殊な防備の必要を生じると同様に、
気象学的地球物理学的にもまたきわめて特殊な環境の支配を受けているために、その結果....
「新春偶語」より 著者:寺田寅彦
らかじめこれに備えることには十分な可能性がある。それについては既に従来にも我国の
気象学者の間に色々の詳しい研究があり、次第にその問題の解決に向かって着実な考察の....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
んでいるようなことがないとは云われないような気がするからである。 颱風に関する
気象学者の研究はある意味では今日でもかなり進歩している。なかんずく本邦学者の多年....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
かく物理学的方法を応用する場合の独立変数としては不適当なるものなりしなり。今日の
気象学においていわゆる気象要素と称するものはこれに反して物理学の基礎の上に設定さ....
「瀬戸内海の潮と潮流」より 著者:寺田寅彦
になっております。これらはこの地方が北と南に山と陸地を控えているために起る事で、
気象学者の研究問題になります。しかし、ここには私はただ少しばかり瀬戸内海の中の水....
「凍雨と雨氷」より 著者:寺田寅彦
の性質上から通例狭い区域に短時間だけしか降らないものだとすれば、降るには降っても
気象学者の耳目に触れない場合もかなりあるかもしれない。それで読者のうちで過去ある....
「戦争と気象学」より 著者:寺田寅彦
を通過した低気圧は我邦の存亡に多大の影響があったのである。もし当時|元軍に現時の
気象学の知識があったなら、あの攻撃はあるいはもう数ヶ月延期したかもしれない。 ....
「決闘」より 著者:神西清
時間を無駄にしちゃいけない。僕のところへ来て、コンパスの使い方を覚えたり、一通り
気象学をやって置くんだね。これはみんな必要なことだ。」 「そりゃまあそうだが……....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
れで沢山だ。そういう意味で学術的に貴いものなら何でも集めて置く、」と書棚の中から
気象学会や地震学会の報告書を出して見せた。こういうものまでも一と通りは眼を通さな....