気鬱症[語句情報] » 気鬱症

「気鬱症〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

気鬱症の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河明り」より 著者:岡本かの子
嬢さんどういうご病気なの」 というと、小店員はちょっと頭を掻いたが、 「まあ、気鬱症とか申すのだそうでございましょうかな。滅多にございませんが、一旦そうおなり....
十万石の怪談」より 著者:佐々木味津三
てて遮切ると、千之介を庇うように言った。 「何でも厶りませぬ。仔細は厶りませぬ。気鬱症にでもとり憑かれましたか、月を見ると――、そうで厶ります。馬鹿な奴めが、月....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
吉のこと)と二人で憎まれ役でさ。お師匠さまにはあの隠宅もありますし、これがただの気鬱症か何かなら、だれもあんな暗いところへお師匠さまを入れたかありません。お寺へ....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
、応急の処置をとるが、気の鬱していることは自分の鈍感から気づかずにいると終いには気鬱症という陰気な病いが起こる。ジメジメとしたヒステリーはまったく見ていて気の毒....
桃のある風景」より 著者:岡本かの子
。そりゃいい匂いで気が散じるから。」母は話さなかったが、恐らく母が娘時代に罹った気鬱症には、これ等が利いたのであろう。 色、聞、香、味、触の五感覚の中で、母は....