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「水位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水位の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
サフラン」より 著者:森鴎外
屑のような塵に掩《おお》われているが、その青々とした色を見れば、無情な主人も折々水位遣らずにはいられない。これは目を娯《たのし》ましめようとする Egoismu....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
い》るにしても相当の体裁をしたカフェーや飲食店で、アイスクリームや曹達《ソーダ》水位は平気で嘗《な》めたり吸ったりしている。 この連中の最近の道楽が、前に云っ....
沓掛より」より 著者:寺田寅彦
たりして暮らしている。夜になると下流の発電所への水の供給が増すせいであろう、池の水位が目に立つほど減って、浅瀬が露出した干潟になる。盆踊りを見ての帰りに池面のや....
海底都市」より 著者:海野十三
は、そんななまぬるいことではなかった。水嵩《みずかさ》はみるみるうちに増大して、水位《すいい》は刻々《こくこく》あがって来た。床の四隅《よすみ》から水は噴出《ふ....
恐竜島」より 著者:海野十三
がってくるか。もうこのへんで停まるだろうと思いの外《ほか》、水は勢いをゆるめず、水位をあげてきた。 ケンは、その頃、いやなことに気がついた。それはうしろの岩壁....
超人間X号」より 著者:海野十三
とができたであろう。 この大ダムの西の端に、一つの建物がある。ここには、ダムの水位《すいい》を測定《そくてい》する人たちが詰めている。そのほかに、ダムを見まわ....
洪水大陸を呑む」より 著者:海野十三
水の高さがきまるのだ。月が一つなくなったために、アトランチス大陸のところでは海の水位があがって、大陸をのんでしまったのだ。自然の力は、大きいもんだね」 「人間の....
千世子(三)」より 著者:宮本百合子
はほんとうに静かな方なんですねえ、 山の奥にある沼の水の様にねえ。 でもあの水位注味深いんならよござんすよ。 「ほんとですねえ、 自分でもよくそう思います....
山吹の花」より 著者:豊島与志雄
菅沼の水が丸沼に注ぐもの。戦時中はここに小さな水力発電所があった。菅沼と丸沼との水位の差は三百メートル近くあり、その水が僅か八町の距離で流れ落ちるのだから、至る....
だいこん」より 著者:久生十蘭
よいよ苦しくなってきたらしい。なにしろ五百何艘もアメの軍艦が沈んだので、太平洋の水位が五センチほど上ったというからな。第一総軍、万歳。戦争のヤマは見えたぞ」 ....
巨椋池の蓮」より 著者:和辻哲郎
じように見られるかどうかは、私は知らないのである。巨椋池はその後干拓工事によって水位を何尺か下げた。前に蓮の花の咲いていた場所のうちで水田に化したところも少なく....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
口同音にいったものである。 湖景の清明と雄大には、いっこう、さしつかえないが、水位はゲッソリ減って、標示計によると、大正何年以来という減水度である。常には見せ....