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「水平面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水平面の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梓川の上流」より 著者:小島烏水
飛白《かすり》を水のおもてに織る、岩魚が寂莫を破って飛ぶ、それも瞬時で、青貝摺の水平面にかえる、水面から底まではおそらく、二、三尺位の深さであろうが、穂高岳を畳....
読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
。ある本を読んで興味を刺激されるのは何かしらそうなるべき必然な理由が自分の意識の水平面以下に潜在している証拠だと思われる。それをわれわれの意識の表層だけに組み立....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
。だが、この安定面自身が、実は、一見緩慢な併し不断の斜面なのである。国民はやっと水平面に降り立ったという気持ちで、一応ホッとしながら、併しこの水平面が実は斜面だ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を堕落させ、彼を恥ずかしめ、自分に対抗する彼の道徳心や信念を罰し、彼を自分と同じ水平面に低下さし、彼を自分の足下にひざまずかせ、自分の害毒の力をみずから承認しよ....
観点と距離」より 著者:寺田寅彦
これに反して遠方から見る場合にはもはやふり仰いで見る心持はなくなって、眼とほぼ同水平面にある視角の小さな物体を見ることになるので、それで上下と左右の比率が正しく....
周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
が、当山のは九州でかつて見ざる並べ方をしてある。すなわち、九州のはいずれも正面を水平面に垂直にしてあるが、ここのは斜めにしてあること写真の示す通りだ。これを見て....