水杯[語句情報] »
水杯
「水杯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水杯の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乱世」より 著者:菊池寛
も早く、それに気がついたはむろんである。彼らは当日、家を出るときに、銘々の妻子と
水杯を掬み交わした。 幼年の主君万之助の乗った籠の後から、麻上下を付けて、白い....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
んがこのとめである。 成善は藩学の職を辞して、この年三月二十一日に、母|五百と
水杯を酌み交して別れ、駕籠に乗って家を出た。
水杯を酌んだのは、当時の状況より推し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
頭の鉢を割られる。そこでお前……そのまかり間違った時は骨を拾ってくんなよ。どれ、
水杯《みずさかずき》を一つやらかして……」 道庵は一杯グッと飲んでからに、袴《....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
分でも、さも甘そうに二三|杯飲んでくださいました。私の永い幽界生活中にもお客様と
水杯を重ねたのは、たしかこの時限りのようで、想い出すと自分ながら可笑しく感ぜられ....
「武蔵野」より 著者:山田美妙
かはあまり手に取ッたこともないものが「サア軍だ」と駆り集められては親兄弟には涙の
水杯で暇乞い。「しかたがない。これ、忰。死人の首でも取ッてごまかして功名しろ」と....