水柄杓[語句情報] » 水柄杓

「水柄杓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水柄杓の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
べき一路を切り開こうとした。ある者は艪を拾いあてた。あるものは船板を、あるものは水柄杓を、あるものは長いたわし握っていた。そして舷から身を乗り出して、子供がする....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
るのを見つけ、 「外じゃ」 と、さけんだ。 その顔へ、ざっと、水の入っている水柄杓を投げつけた者がある、お通だった、風の中の鳥のように、途端に、袂も裳も翻し....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
てきたんでしょう」 とお吉が、つとめて、冗談に話しかけると、お米は手桶の中から水柄杓を取って、 「おばさん、私、気ばらしに、お酒を飲んだの」 ポッと目元を妖....
私本太平記」より 著者:吉川英治
へ隠れた。そして婆を追ッかけようとした命松丸は、釜屋の土間の入口で、内からバッと水柄杓か何かでしたたかに、水をぶッかけられていた。 兼好は腹をかかえて笑った。....
大谷刑部」より 著者:吉川英治
ても、乾ききっているので、水を吸ってしまう」 具足をつけたままの小者が、手桶と水柄杓を持って、庭へ水を打っていた。 そして前栽にある車井戸のほうへ戻って来る....