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「水槽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水槽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
大銀杏《おおいちょう》、さっきから顔ばかり洗っている由兵衛奴《よしべえやっこ》、水槽《みずぶね》の前に腰を据《す》えて、しきりに水をかぶっている坊主頭、竹の手桶....
人間灰」より 著者:海野十三
板がクルリと開いて、床の下が見えてきた。床下には普通の洋風浴槽の二倍くらい大きい水槽が現れた。その中を見た一同は、思わず呀ッといって顔を背けた。その水槽からは湯....
三十年後の東京」より 著者:海野十三
とだから頭上には天井がある。壁もある。その広い壁のところどころに、大きな水族館の水槽ののぞき窓みたいに、横に長い硝子板のはまった窓があるのだった。 その窓から....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
檻を精しく調べて廻りましたが異状なしです」 「素人考えですがね、例えば河馬の居る水槽の底深く死体が隠れていないかお検べになりましたか」 「なる程ご尤もです」と西....
気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
テンダー機関車と違って、別に炭水車を牽引しておらず、機関車の主体の一部に狭少な炭水槽を持っているだけです。従ってH・N間の様に六十|哩近くもある長距離の単行運転....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
とだから頭上には天井がある。壁もある。その広い壁のところどころに、大きな水族館の水槽《すいそう》ののぞき窓みたいに、横に長い硝子板《ガラスばん》のはまった窓があ....
海底都市」より 著者:海野十三
かくれた。しかも増水のいきおいはおとろえを見せず水位はぐんぐんあがってくる。 (水槽《すいそう》らしいが、僕をどうしようというんだろう。水浴をさせるつもりでもあ....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
が終ると間もなく、これもまた古い洋館の一間の中が見えた。品のある貴族がしきりに、水槽の中に、海綿のベルトを見つめている。 「あれが有名なるコングレープ卿です」 ....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
の歌に、水くぐれと示唆しているじゃありませんか。つまり腰を低くしてそこを通れば、水槽の間を抜けることになるから、それで安全だというわけです。さっき私はまだそのこ....
地球要塞」より 著者:海野十三
になって、沈没していた。 いろいろ観察したが、結局、米連艦隊のために、浮沈用の水槽を破壊されていることが分った。 私は、それを見定めると、三角暗礁へ急行した....
空気男」より 著者:海野十三
しくベルをならしながら、撒水自動車がやってきた。 それは最新式のもので、大きな水槽の下から横むきに水を猛然と噴きだす式のものであった。 博士は街が涼しくなる....
月世界探険記」より 著者:海野十三
りの路は半分ぐらいに減食しないじゃ駄目だ。ことに水が足りやしない。なにしろ一つの水槽の中に、記者の佐々おじさんが隠れていたんだものねえ。あはははッ」 それを聞....
○○獣」より 著者:海野十三
れていった。セメントはもはや硬く固っていた。 やがて掘りだされたのは、背の高い水槽ほどもあるセメントの円柱だった。 「うむ、うまくいった。この中に○○獣がいる....
仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
リと懸けようと思った。しかも直ぐ爆発するのは困るから、或る一定時間すると、自然に水槽の底が外れて、ザブリと金属ソジウムにかかるようにしたい、それには、砂時計の砂....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
を、美しい清水は、松影に揺れ動いて、日盛にも白銀の月影をこぼして溢るるのを、広い水槽でうけて、その中に、真桑瓜、西瓜、桃、李の実を冷して売る。…… 名代である....