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「水沢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水沢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
たり。郡山《こおりやま》、好地《こうち》、花巻、黒沢尻《くろさわじり》、金が崎、水沢、前沢を歴《へ》てようやく一ノ関に着す。この日行程二十四里なり。大町なんど相....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
瀬を渡ったことを知り、奇襲して敵を粉砕し、旗本を押し包んで、信玄を討ち取ろうと、水沢の方向にむかって静かに前進をおこした。戦わずして謙信は十二分の勝利である。 ....
鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
翌四日、土方は昨夜の敗戦に激怒して、千本松に陣立をなした。茲は、右は淀川で、左は水沢の地で頗る要害の隘路で京軍を支えんとしたが、薩長の兵は小銃隊を以て、進撃して....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
ないものでもある。そんなことから、この辺の百姓が苦むという種々な雑草の話が出た。水沢瀉、えご、夜這蔓、山牛蒡、つる草、蓬、蛇苺、あけびの蔓、がくもんじ(天王草)....
縮図」より 著者:徳田秋声
を隠し、白|足袋に雪踏穿きという打※で、小菊や品子を堅気らしく作らせ、物聴山とか水沢の観音とか、または駕籠で榛名湖まで乗し、榛名山へも登ったりした。部屋は離れの....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
る哀しさもいささか慰めらるる心地して、いそいそとして行きたるなり。 伊香保より水沢の観音まで一里あまりの間は、一条の道、蛇のごとく禿山の中腹に沿うてうねり、た....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
出まして、稲荷山より野尻、夫より越後の国|関川へ出て、高田を横に見て、岡田村から水沢に出まして、川口と云う処に幸い無住の薬師堂が有ると云うので、これへ惠梅比丘尼....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
一人で、押し切れず困りました」 由「そこへ私が後押で、旦那の下帯で綱ッ引と来たら水沢山もかるく引上げました」 幸「悪いよ、静かにしろ」 二十三 ....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
征の報あり。依て餅をつきて祝う。 創世記を読み、創業を銘記せり。 十月|一日、清水沢にて紅葉を観る。帰路迷う。一同に心配をかける。 十五日、寛は足寄帯広方面に出....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
河水を湛え止めた堰(いぜき・せき・つつみ)であろう。八坂は今の伊香保温泉の東南に水沢という処がある、其処だろうと云われている。一首の意は、伊香保の八坂の堰に虹が....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
んは新しいハンカチーフをひろって来て見せた。 「僕のじゃない。」 「じゃあ、あの水沢さんのに違いない。あなたも海岸へ行くなら同じ道でしょう。途中で逢ったら届けて....
停車場の少女」より 著者:岡本綺堂
は、確かにお受け合い申します。 日露戦争が済んでから間もない頃でございました。水沢さんの継子さんが、金曜日の晩にわたくしの宅へおいでになりまして、あさっての日....
純情狸」より 著者:佐藤垢石
榛名山麓も、狸の本場であろう。 今から三百五、六十年の昔、伊香保温泉に近い水沢観音の床の下に、仙公と呼ぶ狸界の耆宿が棲んでいた。齢、千余年と称し、洛北の叡....
魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
と共に流れだし、下流の魚類を鏖殺するという話である。草津温泉の上手から流れだす毒水沢には、硫酸そのものといっていいほどの水が流れていて、それが須川に注ぎ、須川は....
日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
るだろう。令息達や女婿を合わせて、物理学者の一族である。 木村栄博士は昨年まで水沢の緯度観測所所長として、国際天文連盟の緯度変化委員会委員長、及び中央局局長で....