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「水洗い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水洗いの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食魔」より 著者:岡本かの子
菊萵苣と和名はついているが、原名のアンディーヴと呼ぶ方が食通の間には通りがよいようである。その蔬菜が姉娘のお千代の手で水洗いされ笊で水を切って部屋のまん中の台俎板の上に置かれた。 素人の家にしては....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
いると、ひどい藪蚊《やぶか》にさされる。皮膚が弱いのですぐぷっとふくれる。浴衣を水洗いして夜干しをして置く。いい月夜なり、写真のような白と黒の影で、狭い庭のそこ....
白い壁」より 著者:本庄陸男
傘と、緒《お》の切れた泥下駄をいっしょくたに胸にかかえていた。泥だらけのたたきを水洗いしていた使丁がいまいましげに舌打ちしてそれに呶鳴りつけた、「ばか野郎……そ....
海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
ゼラチン分だから剥ぎとって塩で血を抜き、白子つまり睾丸と笹身とは毒が少ないから、水洗いしたばかりでそのまま食える。河豚の肉は、かまぼこに入れると素晴らしくおいし....
釣った魚の味」より 著者:佐藤垢石
ある。 また小さい鮒はやはり三枚に卸して皮をはぎ、肉を薄くそいで三、四回清水で水洗いしてざるにあげ、酢味噌で食べればよろしいのであるが、野釣りで得た鮒の肉は一....
夜寒に火を囲んで懐しい雑炊」より 著者:北大路魯山人
ではないからである。 なめこ雑炊 なめこは缶詰でよいから、缶から出したらザッと水洗いする。 缶六、七十銭のものを五人前に使えば適宜といえよう。やはり、これも....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
の次に聞いた。急降下爆撃だと考えてその場に伏せたが、写真が駄目になってはならぬと水洗いして定着タンクに静かに入れた。それから伏せようとするのと、どかんと潰された....
洗いづくりの美味さ」より 著者:北大路魯山人
は大きさで四百匁くらいが上乗。ふつう行われる黒だいの洗いよりは少々厚目につくり、水洗いしたものを直ちに舌上に運べば、まさに夏中切っての天下第一の美肴として、誇る....
東京で自慢の鮑」より 著者:北大路魯山人
らない。塩蒸しの製法は、酒塩で煮つめる江戸前もあるが、そんなにしなくても、貝ごと水洗いしたあわびに、塩を充分にまぶし、一時間以上蒸せばよい。三時間、五時間、十時....
山椒魚」より 著者:北大路魯山人
でに料理法の大略を述べれば、まずはらわたを除いたら、塩でヌメヌメを拭い去り、一度水洗いして、次に塩を揉み込むようにして肉を清める。こうして再び水洗いして、三、四....