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水物
「水物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水物の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
て、あの血のかめのふたをおあけなすった」 「…………」 「いいませぬな! 情けも
水物、吟味|詮議《せんぎ》も
水物だ。手間を取らせたら、いくらでも啖呵《たんか》の....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
覗いている。 「オホホホ……恐れ入ります。まったくで御座いますよ先生。この町中の
水物屋で、先生のお顔を存じ上げない者は御座いませんよ」 「ハハア。俺に似た喰逃の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
じゃがな」 「そのお門違いのところで思いがけない売上げを見たものさ、だから商売は
水物《みずもの》だよ」 「なるほど、あのお屋敷へ小間物が売れようとは、誰も思いが....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
した。 そういう場合における米友は注文より以上に敏捷《すばし》っこいので、女を
水物《みずもの》にしてしまうようなことはなく、お玉がおっこちるが早いか直ぐに腕を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
之助は、 「あの女が欲しいのか」 竜之助は刀を差置きながら、 「女というものは
水物《みずもの》だから、欲しければ取るがよかろう。しかしあの女は、感心に拙者を江....
「縁談」より 著者:佐藤垢石
おうか』 と言った。乗気になってきたらしい。 『やってみよう――だがね、縁談は
水物というから――』 『頼む』 五 こう私は引き受けたけれど、その後....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
の働きが鈍くなってくるのである。それでも、主人の手が自分の口を割って冷茶のような
水物《みずもの》を流し込んでくれたまでは、ぼんやりながら薄眼で見ていた。 与惣....
「埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
せで、勘助の子の禅僧が書き残した記録を材料としたであろうと思われる。(三)は石清
水物語と呼ばれている部分で、信玄や老臣たちの語録である。これは古老の言い伝えによ....