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「水素〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水素の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
すると細君はほっとしたように太い息をもらしました。同時にまた今まで大きかった腹は水素瓦斯《すいそガス》を抜いた風船のようにへたへたと縮んでしまいました。 こう....
日光小品」より 著者:芥川竜之介
静寂がなんとなくうれしかった。 工場(以下足尾所見) 黄色い硫化水素の煙が霧のようにもやもやしている。その中に職工の姿が黒く見える。すすびたシャ....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
作が始められた。いつもは一人で間にあう仕事が、今は二十人でも間にあわなかった。酸水素焔焼切り器につかまったまま、意気地なく絶命する者が続出した。ちょっとした労働....
放送された遺言」より 著者:海野十三
てとくにご聴取ねがいたき論点であります。 私は長いあいだ物質構造学研究の結果、水素原子とヘリウム原子とのあいだに横たわる不思議な事実について一つの説をたてまし....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ない一体となってのみ個性の中には生きているのだ。水を考えようとする場合に、それを水素と酸素とに分解して、どれ程綿密に二つの元素を研究したところが、何の役にも立た....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
してスペクトル分析の結果は彼の考えを確かめた。後にこの発光体はガス体、それは主に水素とヘリウム並びによそでは見られないネビュリウムと称する元素から成立していると....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
発見できれば、無限の電気を得ることになる。なお成層圏の上の方には地上から発散する水素が充満している。その水素に酸素を加えると、これがすばらしい動力資源になる。従....
三十年後の東京」より 著者:海野十三
「や、字が書いてある」 たしかに字が書いてある。書いてあるというより、字を酸水素焔かなんかで焼きつけてあるといった方が正しいであろう。 ×取扱注意。扉Aを....
赤外線男」より 著者:海野十三
「どうして怪我をしたんですか」 「いいえ、アノ一昨晩、この部屋で寝ていますと、水素乾燥用の硫酸の壜が破裂をしたのです。その拍子に、棚が落ちて、上に載っていたも....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
「や、字が書いてある」 たしかに字が書いてある。書いてあるというより、字を酸水素焔《さんすいそえん》かなんかで焼きつけてあるといった方が正しいであろう。 ×....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
を小さい球が一つぐるぐるとまわっている。 「おや、これはなにかしらん」 「それは水素の原子です。まん中のが水素の原子核です。陽子《ようし》ともいいます。そのまわ....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
究の主体だか分らない。すばらしい毒|瓦斯製造装置だと思って、たかの知れたキップの水素瓦斯発生装置を持って帰って笑われても詰らないと思ったチーア卿は、実験室には手....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
るい心になった。 それでもやっぱり、落磐の個所がつぎつぎに出てきた。三人は、酸水素爆発を応用した穴ほり道具を、なるべく使わないようにしながら進んだ。こうして進....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ずるということに過ぎなかった。 この外、塩素と炭素との化合物や、ヨウ素と炭素と水素との化合物について研究し、また木炭より黒鉛をつくる研究もやった。 一八二〇....
迷信解」より 著者:井上円了
火、竜灯、天狗火などは、みな空中に浮遊せる燐火であろうと思わる。すなわち燐の気が水素と合し、いわゆる燐化水素となり、空中の酸素に触れて光を発するのである。この燐....