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水虫
「水虫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水虫の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
もちろん》見る人が見れば直《す》ぐ分ることであるとも書いてよこした。彼女はまた、
水虫のようなものを両手に煩《わずら》ってとかく台所の手伝いも出来かねていると書い....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
が池に入って、長い濃い睫毛が、黒い眼の縁に蓋をしている、緑晶のような液体の上を、
水虫が這っている、それが原の中の「眼」から、転ぶように動く涙のようだ。鳳凰山地蔵....
「草藪」より 著者:鷹野つぎ
けたりした。ある時も近くで話していたが、娘の指の間に爛れのあるのを見つけた。 「
水虫のようですね」 「いいえ、これは私がたくさんお裁縫したからですの、針でちょっ....
「男ぎらい」より 著者:豊島与志雄
くむれて、くさい臭いがしています。その臭いは、足にもうつってるに違いありません。
水虫が出来たようだと、指先でかいたことがあります。その足のまま寝床にはいってしま....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
彼は動物性食物をより多く好む。蛇は特に好物の一つである。蝉、トンボ、ゲンゴロウ(
水虫)なども不時のオヤツとして、いける。赤蛙が、また、うまい。ムジナ、ネズミ、モ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
はどんなものですか? 」 「飛ぶことです! 内側から変化することです。私のように
水虫から空中に飛び上る力がなければ駄目です。……しかし人間は私たちのようには飛べ....