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水金
「水金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水金の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
けへ話しかけるような態度で、
「昨日《きのう》新田《にった》から返事が来たが、月
水金の内でさえあれば、いつでも喜んで御案内すると云うんだ。だからその内で都合《つ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
こいものいただかねえから、まだ少しはええようだが、今からそろそろ出かけて、お昼に
水金あたりでうなぎでもたんまり詰め込んでから、腹ごなしに小屋回りするなんてえのは....
「星あかり」より 著者:泉鏡花
頭、うしろ向に、長く伸びて寝て居たばかり、事なく着いたのは由井ヶ浜である。 碧
水金砂、昼の趣とは違って、霊山ヶ|崎の突端と小坪の浜でおしまわした遠浅は、暗黒の....
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
が三度来る確率とも同じであり、また任意の他の組み合わせたとえば、「木金土」、「月
水金」……となるのとも同じである。しかしもしこれがたとえば木金土という組み合わせ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
ふかく。姉様の是ほどの御病気、殊更御幼少のもあるを他人任せにして置きまして祇園清
水金銀閣見たりとて何の面白かるべき、妾は是より御傍さらず御看病致しましょと云えば....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ッタカラ、尾張屋ハ鼻ガアイタ故、気ノ毒ダカラ、残リノ金ヲバ返スト言ッタラ、ソレハ
水金デゴザリマスカラ御遣イナサレマセトテ三十両バカリ呉レタトコロ、ソノ後ニ久セガ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
下さい。
今多賀ちゃんが、洋裁のところをしらべてかえりました。四月五日から、月
水金、いいでしょう? 私は火木土ですから大変いいわ。場所は目白の通りの左側の角の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
が、そろそろ稽古に出かけるので、盛にカチャンカチャンバタバタをやって居ります。月
水金は夕飯ひとりよ。まだ馴れないからいやです。私はこの頃ひとりのきらいなことと云....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ね、すっかりへこたれて、本買いも大したことになったとおどろきました。 来週は月
水金とあがります。今年の迅さは、無常迅速的でした。ほんのいくらか丈夫になりほんの....
「出家物語」より 著者:坂口安吾
人、とてもやさしい、物分りのいゝ人だったわ」 「洋裁の日は何曜日なんだい」 「月
水金だけど、もう行かないのよ。以前は月金で水はなかったけどね」 「やれやれ、月水....
「モンアサクサ」より 著者:坂口安吾
ヤというほどハッキリ見せつけられるのが、浅草のお客だそうである。 森川信だの清
水金一などゝいう浅草育ちの一座を、殆ど知らない。そういう一座の名前によって、客が....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
あった。まだ宝塚歌劇を創めない前に、私は帝劇でオペラを見たことがある。三浦環や清
水金太郎らが出ていて、演し物は「熊野」であった。ところが、それを見ながら観客はゲ....
「九谷焼」より 著者:中谷宇吉郎
金は、それだから、梨地《なしじ》のような光り方である。寺井焼の方の金のことを、「
水金《みずきん》」だから温泉に入れるとすぐ変色するし、鍍金《めっき》のような「あ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
は、寺門の下知として、五ヶ所以下の声聞士等が、伊勢から浄法院その他へ運搬する金、
水金その他の雑物の荷を押えて、在々所々にこれを落取したこともある。文明三年八月晦....