水駅[語句情報] » 水駅

「水駅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水駅の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
斜陽」より 著者:太宰治
を軽く抱いた。 私は恥ずかしく、 「ごめんなさいね」 と小声でわびて、お茶の水駅のほうに歩いて、振り向いてみると、そのお友達は、やはり橋の上に立ったまま、動....
海流」より 著者:宮本百合子
いた。 「ええ。――だって……。平気だろう?」 「僕はいいさ」 宏子は、お茶の水駅に向って本郷通りの夜店の出ていない側をよって歩いて行った。土曜日の晩らしく、....
女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
…。」 「あら、わたしだって、このままではどうにもならないわ。」 三時にお茶の水駅の東口で待ち合せることにきめた。喫茶店を出るとすぐ横の化粧品店で買物をする千....
在学理由」より 著者:豊島与志雄
筋が異るのか、別れていってしまった。 矢杉は李と二人で、小川町の会場からお茶の水駅東口の方へ、広い静かな街路を、少し酒にほてった身で夜気を吸いながら、ゆっくり....
次郎物語」より 著者:下村湖人
明に鉄舟寺を辞すると、まず竜華寺の日の出の富士を仰ぎ、三保の松原で海気を吸い、清水駅から汽車で御殿場に出て、富士の裾野を山中|湖畔までバスを走らせた。山中湖畔の....
魔都」より 著者:久生十蘭
。 駿河台の郵便局からニコライの聖堂の方へ登るだらだら坂。紅梅町から省線お茶ノ水駅へ出ようとする町の中ほどのところに、「松永」という表札の出た、築地の塀を高く....
日を愛しむ」より 著者:外村繁
る。先年も、この検査を受けた翌日、私は入院を言い渡されたのである。 私はお茶ノ水駅のホームに立っている。濠の堤の夾竹桃の赤い花が風に揺れている。真正面に病院の....