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永存
「永存〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
永存の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「教育と文芸」より 著者:夏目漱石
人間の心の底に永久に、ローマン主義の英雄崇拝的情緒的の傾向の存する限り、この心は
永存するものであるが、それを全く無視して、人間の弱点ばかりを示すのは、文学として....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
がやはりそれ自身の存在を否定されて、物性や作用などと同部類のいわゆる偶然的な、非
永存的のものと見なされている事である。これも一つのおもしろい考え方である。十九世....
「俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
き運命をもっているかもしれない。しかし、現在のわれわれの知識でこれらの中のどれが
永存しどれが死滅すべきかを予測することはなかなか容易なことではない。むしろ冷静な....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
な作品を書いていた。折りにふれての情緒を直接に表現したもの――すべてのうちで最も
永存すべきもので、音楽的感想、すなわち歌曲《リード》であった。この場合にも他と同....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
している。狭く南画などとは云わず、一般に芸術というものが科学などの圧迫に無関係に
永存し得べき肝心の要素に触接しているように思われるのである。 津田君といえども....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
いう。これこそ妄想狂の白昼夢だ。永生とは一体何だろう? 生命ある物はきっと死ぬ。
永存する物は無生物だけだ。『俺に来る者は飢えないだろう。俺を信ずる者は渇かないだ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
れがこん度司祭になってから
どうなったか。始て望ましいものになり、基礎が
出来、
永存する。お前を棄てる気になったら、
己の生息の力が消えても好い。昔己を
悦ばせ....