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「永日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

永日の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
《こんにち》は無拠処《よんどころなき》差支《さしつか》えがあって出られぬ、いずれ永日《えいじつ》御面晤《ごめんご》を期すという端書《はがき》があったので、やっと....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の日。招待を受けたが、この病体にて鎌倉まで行きかねるし、英も出したくない。いずれ永日こっちの健康の自信のついたときに二人してお祝品を持って伺うことにしていたが、....
源氏物語」より 著者:紫式部
く思召《おぼしめ》された。奏せられる音楽も特にすぐれた人たちが選ばれていた。春の永日《ながび》がようやく入り日の刻になるころ、春鶯囀《しゅんおうてん》の舞がおも....
丹下左膳」より 著者:林不忘
蔵して真昼の影をむらさきに織りなし、その下のたんぽぽの花は、あるいはほうけあるは永日ののどかさを友禅《ゆうぜん》のごと点々といろどっているけしき……いつの間にや....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
あろう。狭い庭の隅に、去年の落ち葉をあつめて小さな塵塚《ちりづか》ができている。永日閑居とでも題したい、まことにのんびりした図。 ここ本所割り下水といえば小役....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
》を主として、この敵方の人物を擯斥《ひんせき》せざるのみか、一時の奇貨《きか》も永日の正貨《せいか》に変化し、旧幕府の旧風を脱《だっ》して新政府の新|貴顕《きけ....
法然行伝」より 著者:中里介山
を厭い、無為に入るのが真実の報恩であるとの教文もござります。一旦の別離を悲しんで永日の悲歎をお残しなされぬように」 と再三なぐさめの言葉を申した。母もこの理《....