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「汚損〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

汚損の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
きたなくするのが自慢であるかのような新習俗に追蹤してずいぶん勉強して多くの書物を汚損したことであった。 それはとにかく、日本紙に大きな文字を木版刷りにした書物....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
られた木柱のみは、後生大事に――これは後日の最も有力な証拠物件となるのですから、汚損のないようにと抜き取られて、有合せの菰《こも》に包まれました。 ところで、....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
芝居の舞台で、ある程度不愉快な取扱いをうけた場あい、その学校なりなんなりは、体面汚損として当事者を責める権利があるかどうか、あるとしたら、どういう方法でそれをし....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
ないのであった。 「きまった遊び場がないと、寺内でふざけまわってどうもそこここを汚損し、庭に出ては木石をいためるので本院の番僧はじめほかの房から苦情が出てかなわ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
かい気分を全幅に漲らしておる。が、惜しい哉、十年前一見した時既に雨漏や鼠のための汚損が甚だしくして見る影もなかった。当時案内の雛僧を通じて補修して大切に保存すべ....