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江刺
「江刺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
江刺の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
の黒帽子を冠り、小形の緑絨氈のカバンを提げて、蹣跚と改札口を出て行くのが見えた。
江刺へ十五里、と停車場の案内札に書いてある。函館から一時間余にして、汽車は山を上....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
れを羨んで灰を君公の眼に入れて厳罰された次第を述べたのだが、近刊佐々木喜善君の『
江刺《えさし》郡昔話』に出でいる灰蒔き爺の話は教科書に載ったものとは異態で、田舎....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
ようと思う。 藤原秀衡は清衡の孫で、祖父以来今の陸中の主要部分たる胆沢・和賀・
江刺・稗貫・紫波・岩手の六郡を領し、さらに南に出でて磐井郡の平泉に根拠を構え、砂....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
た。その勢強く、官軍容易にこれを鎮定する事が出来ません。征東将軍紀古佐美が、今の
江刺郡あたりの蝦夷と戦った際の如き、大軍を以て北上川を渡り、僅か八百ばかりの蝦夷....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
島には古くから紙漉の業が伝わります。近くの土沢でも優れた染紙の仕事が興りました。
江刺郡の田茂山は金物の土地として記憶されるところ。岩谷堂は箪笥の技の伝わる町、「....
「山の人生」より 著者:柳田国男
が天鑑和尚を倅と呼んだこと、これも多分は古くからの方式であったろうと思う。陸中|
江刺郡|黒石の正法寺で、石地蔵が和尚に告げ口をしたために常陸かいどうの身の上が露....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
茶菓、酒食を供するという。 かくのごとき風習は奥羽地方各地にあると見えて、陸中
江刺郡黒石の蘇民祭もこれに似たものだとのことであった。『民族と歴史』第五巻第四号....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
宮内、陸前の気仙郡、羽後の飽海郡などの数カ所だけであって、その他は陸中の上閉伊・
江刺の二郡、羽前の米沢、南秋田の半島、および信州の下水内郡において、いずれも炉の....