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江口
「江口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
江口の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
ろぞろ、休所を出て、入口の両側にある受付へ分れ分れに、行くことになった。松浦君、
江口君、岡君が、こっちの受付をやってくれる。向こうは、和辻さん、赤木君、久米とい....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
ほんに悲しい。きのうも隣りの陶器師《すえものつくり》の婆どのが見えられて、いっそ
江口《えぐち》とやらの遊女に身を沈めてはどうじゃ。煩《わずろ》うている父御ひとり....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
十五分、珍らしく警報が出、ついで空襲警報となる。朝から高橋先生が来ておられ、また
江口詩人氏が原稿料(「日章旗」創刊号の)を持ってきてくださったので、何はともあれ....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
めとして諸将各々兵を出し、城中の兵数に数倍する大軍である。上使重昌は、鍋島勢を大
江口|浜手より北へ、松倉勢は北岡口浜の手辺に、有馬勢はその中間に、立花勢は松倉勢....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
込まれつ。 明治二十七年九月十六日午後五時、わが連合艦隊は戦闘準備を整えて大同
江口を発し、西北に向かいて進みぬ。あたかも運送船を護して鴨緑
江口付近に見えしとい....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
石門下で漱石文化の批判をやらねばならぬ位置におかれている変り種は左翼の作家評論家
江口渙氏である。そして池崎忠孝氏はもはや「文化人」ではない。――自然科学関係では....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
得る、という建前から、「日本文化人協会」が組織されつつあることを注意しよう。之は
江口渙氏等と社大党幹部等と賀川豊彦氏等との結合によるもので、今後或いは唯一の実際....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
智慧はもう散々の敗北で、子供の智慧におよばないという次第である。 先日、帝人の
江口榛一が酔っ払って帰れなくなり、新宿駅前の交番へ泊めてもらって、居合した浮浪児....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
江口は決して所謂快男児ではない。もっと複雑な、もっと陰影に富んだ性格の所有者だ。....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
ヤンキーと対した時だけは、此方の味方となるのではあるまいか。 翌日の午前に揚子
江口へ船が這入った。広大無辺の大河揚子江は僕等の船を呑んでもその両岸を我等に示さ....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
端に、楽屋着の派手な浴衣を着けたまま、客席に坐っている女優の視線とぶっ突かった。
江口冴子、大部屋だが、さっき紹介された女優達の中で一番印象に残っていた。主役の女....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
るように努めねばならぬぞ。今朝の注進によれば、畑六郎左衛門は湊の城を出て金津河合
江口の城々を攻め落としたとある。由良越前は西方寺の城を出て、和田江守深町の庄を奪....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
いては、そこで半定住的の生活を営んでいるものも多かった。平安朝の遊女は、上方では
江口とか、神崎とか、蟹島とかいう所に根拠を構えていたとある。この浮浪民たる傀儡子....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
はたしていわゆるサンジョか否か疑わしいが、名前の類似から試みに掲げておく。 土佐
江口村に、永野善太夫、赤岡村に足田市太夫という祈祷者、ともに山荘頭と称し、市太夫....
「『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
を会員として持っている。今文芸学樹立のために動員すべき専門の会員を挙げて見ると、
江口渙、森山啓、窪川鶴次郎、中野重治、新島繁、甘粕石介、高沖陽造、本間唯一、伊豆....