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「江戸川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

江戸川の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
りした。しかしその疑問もすぐ過ぎ去ってしまった。 やがて郵船会社からあてられた江戸川紙《えどがわし》の大きな封書が現われ出た。倉地はちょっと眉《まゆ》に皺《し....
ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
、襖がすこし開きかけている押入に気がつくと、急に眼を輝かしたのだった。 それは江戸川乱歩が「屋根裏の散歩者」を書いて以来、開けた自由通路だった。押入の襖を開く....
赤外線男」より 著者:海野十三
ういえば思い出しましたが、妻の居るときに、妙な質問を私にしたことがありましたよ。江戸川乱歩さんの有名な小説に『陰獣』というのがありますが、あの内容に紳商小山田夫....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
あった。 原稿の依頼も仲々数を加えて、うれしさから苦しさへも移行の形勢である。江戸川さんが宣伝してくれたので、「一頁もの犯人探し」の注文が押しよせた。 今日....
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
い。」そういっている父の虚栄心を満足させた。父は同じ東京となった放水路の川向うの江戸川区には移り住むのを極度に恐れた。葛西という名が、旧東京人の父には、市内とい....
河明り」より 著者:岡本かの子
って暮らす寂しさに堪え兼ねた娘は、ふと淡い恋に誘われた。 相手は学校へ往き来の江戸川べりを調査している土俗地理学者の若い紳士であった。この学者は毎日のように、....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
御馳走になって、久米と謎々論をやっていたら、たちまち九時になった。帰りに矢来から江戸川の終点へ出ると、明き地にアセチリン瓦斯をともして、催眠術の本を売っている男....
空襲警報」より 著者:海野十三
…皆さん、大変ですよ。いま暴動が起っている。下谷、浅草、本所、深川、城東、向島、江戸川などの方から数万の暴徒が隊を組んでやって来る。帝都を守れなかった防護団員を....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
に、捨利で一着に及んだ礼服を、返りがけに質屋の店さきで、腰を掛けながら引剥ぐと、江戸川べりの冬空に――いいかね――青山から、歩行で一度中の橋手前の銀行へ寄ったん....
『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
出たものである。三作中、これが一番マシであるように思う。この頃僕は、当時売出した江戸川乱歩氏の探偵小説を非常に愛読していた。作風のいくぶん似かよえるは、全く此の....
人造物語」より 著者:海野十三
。 * * 人形のうまく出来上ったものには、魂が入るのだといい、江戸川乱歩氏は、「人でなしの恋」を書かれて、人形に恋した男が蔵の中で、人形とホソ....
式部小路」より 著者:泉鏡花
果せるかなと煙管をト――ン、 「ふう、」と頷きながら煙を吹く。 「夜中の事で。江戸川|縁に植えたのと違って、町の青柳と桜木は、間が離れておりますから、この辺じ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
とがある。 しかし私の声ははじめからこんなガラガラ声ではなかった。学生時代から江戸川の土手や三宅島の海岸で怒濤を相手にし、あるいは寒中、深夜、野原に出て寒げい....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
、これを除きてまた他に求むべからず、今日品川沖に赤目魚釣に往きし忘筌子、利根川(江戸川)に鯉釣に出でし江東子に、獲物を見せて愕かし呉るるも一興なり。など空想を描....
最初の印象」より 著者:大倉燁子
江戸川先生に始めてお目にかかったのはもう二十年近くも前のことです。 池袋のお宅....