決壊[語句情報] » 決壊

「決壊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

決壊の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
の並んでいるものは手当たり次第に読んだよ」と、藤原は、何だか、河《かわ》の堤防が決壊しでもしたように渦を巻いて彼の話を話し出した。 一一 藤原は、そ....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
刊)。氷河のない富士山は破壊力においてすら微温的であるから、時に雪なだれで森林を決壊し、薙ぎを作ることはあっても、現に今度の大宮口でも、三合目の茗荷岳を左に見て....
天災と国防」より 著者:寺田寅彦
活機能に著しい麻痺症状を惹起する恐れがある。万一にも大都市の水道貯水池の堤防でも決壊すれば市民がたちまち日々の飲用水に困るばかりでなく、氾濫する大量の流水の勢力....
便乗の図絵」より 著者:宮本百合子
まれずにはすまない。これは日本の状態を見ても明瞭である。地震で家を破壊され、堤防決壊で人の流されることになれている日本の人民生活の自然に対して未開な抵抗力しかも....