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決定
「決定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
決定の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
。またもし、摩利信乃法師の申し条に疑いあって、仏菩薩が妖魔か、天上皇帝が邪神か、
決定《けつじょう》致し兼ぬるとあるならば、いかようにも法力《ほうりき》を較《くら....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
。ただ、本間さんの議論が、いつもの通り引証の正確な、いかにも諭理の徹底している、
決定的なものだったと云う事を書きさえすれば、それでもう十分である。が、瀬戸物のパ....
「猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
弁護士に大金《たいきん》をとられたことをあきらめ給えと云ったのだか、それは誰にも
決定出来ない。
その上新聞雑誌の輿論《よろん》も、蟹に同情を寄せたものはほとん....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
てその論争によって、純粋自然主義がその最初から限定されている劃一線の態度を正確に
決定し、その理論上の最後を告げて、ここにこの結合はまったく内部において断絶してし....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
でもない私が、五六枚の絵を見ただけで、その少年の未来の運命全体をどうして大胆にも
決定的に言い切る事ができよう。少年の思い入ったような態度を見るにつけ、私にはすべ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
リズム、ロマンティシズム――この三つのイズムは、その何れかを抱く人の資質によって
決定せられる。或る人は過去に現われたもの、若しくは現わるべかりしものに対して愛着....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
う概念について次のように言っている。すなわち『進化とは非均等から均等へ、不定から
決定へ、無秩序から秩序への変化である』というのである。もっともこの意見は全く正当....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ったのでありますが、さすがのフリードリヒ大王も、多く血を見る会戦では戦争の運命を
決定しかね、遂に機動主義に傾いて来たのであります。 フリードリヒ大王を尊敬し、....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
一、人類歴史は統制主義の時代にある フランス革命は專制主義から自由主義えの轉換を
決定した典型的自由主義革命であり、日本の明治維新もこの見地からすれば、自由主義革....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
る。何となれば古代の聖者も、ただ理性によりて、それが果して神の啓示であるか否かを
決定したのであった。われ等も亦理性に訴える。ヘブルューの予言者を指導した者のみが....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
十月二十六日―― 予審判事は甥を有罪であると断定した。町の人びとはみな、判事の
決定を正しいとした。ああ。 十月二十七日―― 甥は供述の仕方が下手だった。彼....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
とめる勢力の増大、なかんずくアジア、アフリカにおける反植民地、反帝国主義の高揚は
決定的な力となった大勢を示しています。(拍手)もはや帝国主義国家の植民地体制は崩....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
はり人情がうつるということもあろうと思うが、しかし大衆団体では、あくまでも全体の
決定に従うということでなければならないと思う。少くとも私は、決ったことをやって行....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
ど置いたように劃然と際立って聳えて見える。その一つ一つを選択するのである。すぐに
決定する。歩み出すとき、軽々しい足取りが思わず大空の遠い薄雲を眺めさしたり、連峰....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
べきものである。宮崎氏は後に参謀本部嘱託となり幾多の有益な計画を立て、国策の方向
決定に偉大な功績を樹てられたことと信ずる。 この宮崎氏の研究の要領を聴き、私も....