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「決定論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

決定論の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
語られざる哲学」より 著者:三木清
決が最も困難な問題が必ずしも実践上の解決が最も困難な問題であるというのではない。決定論と非決定論との囂《かまびす》しい論争は、よき生活を実際に生きた人の体験にお....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
寵だ、従って之は実は人間のものではなくて神にぞくする。その意味では吾々は道徳的に決定論・宿命論のものだ、意志の自由は本当ではない。だが事実、神が与えた意志自由に....
絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
料とか形成の程度的差異とかというのではない。多から一へというのは、世界を因果的に決定論的に考えることである、過去から考えることである、機械的に考えることである。....
科学論」より 著者:戸坂潤
なことだ。――例えば今日のブルジョア諸国の物理学者達は因果律に就いて、機械論的・決定論的な範疇をしか持ち合わさない。因果的必然は、範疇として偶然と完全に機械的に....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
それはやがて、所謂精神主義へ、又神秘思想へ、導く処のものだろうからである。 不決定論の根拠はハイゼンベルクの不決定性の原理測定する場合、常に一方の量の測定の精....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
因果律は普通、必然性に行動することが出来る、ということになる。 因果律の否定、決定論の放擲、自由の導入、之こそ誠に物理学の危機であるように見える。――観念論的....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
偶然と考えている。つまり偶然とは必然の残余だという、偶然――必然に関する機械論的決定論が通俗の観念なのである。横光の意図は之を突き抜け様とするに在るのだとも思う....
辞典」より 著者:戸坂潤
められ之を機会としてカント哲学の研究を始めた。その結果、彼は従来彼を苦しめて来た決定論と自由意思論との対立がカントによって始めて解かれることが出来たと考えた。そ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
論者や偶然論者の作戦の誤りだ。同じく因果性といった処で、マルクス主義では機械的な決定論などを考えてはいないのだから、ハイゼンベルクの不確定性の原理も唯物論に対す....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
れない。 ブールジェの「弟子」は、或る道徳的な意図を以て書かれた小説であって、決定論者シクストの著書が、純情な青年を如何に誤らせるかを示したものである。がその....
学生と教養」より 著者:倉田百三
たのだ。それを選ばぬことは可能でなかったのだ。リップスによれば、これは疑いもなく決定論である。「自由」とは決定されていないという意味ならわれわれには自由は存在し....