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沃地
「沃地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沃地の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
の幸福を作り出す神聖な儀式を行なう口実となった。茶室は寂寞たる人世の荒野における
沃地であった。疲れた旅人はここに会して芸術鑑賞という共同の泉から渇をいやすことが....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
のであり、彼らはたやすく新来住者に屈服し、その結果新来住者は云うまでもなく豊富な
沃地を獲得した。イスラエル人は、カナンの地をさまよっている間はその増加は極めて遅....
「三国志」より 著者:吉川英治
ちがいない。 北支の戦禍を避けて、南へ南へ移住してくる漢民族は、その天産と広い
沃地へわかれて、たちまち新しい営みをし始めていた。 流民の大部分は、もとより奴....
「三国志」より 著者:吉川英治
て、自ら珠を砕くの愚をしましょう。――これを呉に較べてみれば、呉は富強にして山川
沃地広く、兵馬は逞しく、長江の守りは嶮。然るにです、その国政にたずさわる諸卿らは....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
水苔の床らしく踏むとじめじめしている。東寄りの方には矮小な黒檜白檜の一叢が沙漠の
沃地を見るが如くに碁布しているけれども、其他は茫々たる草原で、五、六寸から一尺あ....