沖の島[語句情報] »
沖の島
「沖の島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沖の島の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
太宰府、水城、宇美、筥崎、多々羅、宗像、葦屋、志賀島、残島、玄海島、日本海海戦の
沖の島なんて見ろ、屈辱外交の旧跡なんて薬にしたくもないから豪気だろう。伊豆の下田....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
熊山の雲も見よう、鼓ヶ|嶽の調も聞こう。二見じゃ初日を拝んで、堺橋から、池の浦、
沖の島で空が別れる、上郡から志摩へ入って、日和山を見物する。……海が凪いだら船を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
つ四囲の山々、谷々、村々、里々は、呼べば答えんとするところに招き寄せられている。
沖の島、多景島、白石――それから竹生島《ちくぶじま》の間も、著しく引寄せられて、....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
である。「沖つ島」は沖にある島の意で、此処は玉津島のことである。 一首の意は、
沖の島の荒磯に生えている玉藻刈もしたが、今に潮が満ちて来て荒磯が隠れてしまうなら....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
にも程がある。そういう悪い小倅には、それだけの仕置をしなけりゃアならねえ。佐渡か
沖の島か遠い所へ、こいつも小僕として売ってやる。……さあお前達!」と云いながら、....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
事を手伝いはじめ、ひと月に一度スイスの本部経由で送られてくる慰問品を、大森海岸の
沖の島にある収容所へ届け、俘虜通信の世話をしたり、希望事項の伝達をしたり、銀行に....
「若き日の思い出」より 著者:牧野富太郎
植物の採集をした。その間、ほとんど一カ月を費した。土佐の西南端の柏《かしわ》島、
沖の島へも行き、また土佐の西の岬と称する足摺岬(蹉※《さだ》の岬)へも行った。途....
「子供の時分の話」より 著者:小川未明
孔の中を真っ暗にしてしまいました。 「さあ、これから二人が、人買い船に乗せられて
沖の島へやられるところ、もっと先までいくと見せますよ。さあ、いっしょにおいでなさ....
「二少年の話」より 著者:小川未明
さんから、昔話をきいたんだって。昔あるお姫さまが、悪者のためにさらわれていって、
沖の島で、一|生独りさびしく琴を弾じて送ると、死んでから、その魂がうそになったと....