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「沙汰無し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

沙汰無しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
云った。 ほかの番頭に訊いても要領を得なかった。若主人の与之助はこのごろ誰にも沙汰無しに、ふらりと何処へか出てゆくことが度々ある。きょうも宗吉が番屋へ引かれて....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
云うものの、それからそれへと悪い事つづきで、屋敷の方でも面目ねえから、旦那方へは沙汰無しで、内々そのゆくえを探していたのだろうが……。もうこの上は仕方がねえ。三....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
縁のねえことはねえ。それだから内所でおめえにだけは話して聞かせる。だが、世間には沙汰無しだよ。おいらがこんな事をしゃべったなんていうことが津の国屋へ知れると、出....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
だ、今度、皆の衆が貧窮組をこしらえたというのは近頃よい心がけで俺も感心した、俺に沙汰無しで拵えたことがちっとばかり不足といえば不足だが、それは感心と差引いて埋合....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
絶えず気にかからないではないが、何を言うにも今は閑散の身で、かえって多忙なため、沙汰無しでいました、そのうち、あれを呼び寄せるか、こちらから使を出すか、どちらか....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
。頭が焼けて口を利くのもおっくうなのに質問だけしつこくして帰ります。国鉄からは音沙汰無しです。やっと翌日(三十日)の午後、公安員と称する人が、「今日は調査にやっ....