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沙河
「沙河〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
沙河の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「悟浄歎異」より 著者:中島敦
とだ。まだまだ、俺は悟空《ごくう》からほとんど何ものをも学び取っておりはせぬ。流
沙河《りゅうさが》の水を出てから、いったいどれほど進歩したか? 依然たる呉下《ご....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
な戦争に陣立ても何もあるものかと云うのは間違っている。普通の人は戦争とさえ云えば
沙河《しゃか》とか奉天《ほうてん》とかまた旅順《りょじゅん》とかそのほかに戦争は....
「趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
ら色の黒い男かも知れぬ。しかし遼東《りょうとう》の風に吹かれ、奉天の雨に打たれ、
沙河《しゃか》の日に射《い》り付けられれば大抵なものは黒くなる。地体《じたい》黒....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
くなるんだということです」 「すると園長は日露戦役に出征されたのですね」 「は、
沙河の大会戦で身に数弾をうけ、それから内地へ送還されましたが、それまでは勇敢に闘....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
には唐蜀黍を焼いて食ったり、時には生玉子二個で一日の命を繋いだこともありました。
沙河会戦中には、農家へはいって一椀の水を貰ったきりで、朝から晩まで飲まず食わずの....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
mik‐Suah”の冥路の国。 三、支那青海省の“Puspamada”いわゆる金
沙河ヒマラヤの巴顔喀喇山脈中の理想郷。 四、? 第一のアマゾン河奥地というのは....
「運命」より 著者:幸田露伴
於て諸州燕に降る者多く、永平、欒州また燕に帰す。大寧の都指揮卜万、松亭関を出で、
沙河に駐まり、遵化を攻めんとす。兵十万と号し、勢やゝ振う。燕王|反間を放ち、万の....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
清の雍正年間、内城の某家で息子のために※を娶ることになった。新婦の里方も大家で、
沙河門外に住んでいた。 新婦は轎に乗せられ、供の者|大勢は馬上でその前後を囲ん....
「悟浄出世」より 著者:中島敦
くばくという限りを知らず。岸に上りて望み見るときかたわらに一つの石碑あり。上に流
沙河《りゅうさが》の三字を篆字《てんじ》にて彫付け、表に四行の小|楷字《かいじ》....
「女の一生」より 著者:森本薫
っているが、ロシヤでは、バルチック艦隊を東洋に回航させるという噂もあるし、陸では
沙河に大軍を集めて決戦準備しているという説もある。 栄二 (わくわくして)そうす....
「農村」より 著者:宮本百合子
京の家の書生の兄弟で、いい機嫌で、その時勇戦奮闘した様子を手まねまでして話した。
沙河附近の戦の時だったそうで、 「そりゃあ、貴方様、見事に働きましたぞえ、そん....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
か知らないが、向田大尉は生きているよ。」 そのうちに、十月ももう半ばになって、
沙河会戦の新しい公報が発表された。町の人達の注意は皆その方に集められて、狐の噂な....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
か知らないが、向田大尉は生きているよ。」 そのうちに、十月ももう半ばになって、
沙河会戦の新しい公報が発表された。町の人たちの注意は皆その方に集められて、狐の噂....
「春心」より 著者:田中貢太郎
た。広巳は足をとめた。 「東郷大将、うう、東郷大将か」物の影を追うようにして、「
沙河の戦は、面白かったなあ、俺もあの時、鵜沢連隊長殿と戦死するところだった」 ....