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「河太郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

河太郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
その頃の向う両国にはお化けや因果物のいろいろの奇怪な観世物が小屋をならべていた。河太郎もその一つで、葛西の源兵衛堀で生け捕ったとか、筑後の柳川から連れて来たとか....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
に、掛って知った醜さは、南蛮渡来の豚ですら、見れば反吐をば吐き散らし、千曲川岸の河太郎も、頭の皿に手を置いて、これはこれはと呆れもし、鳥居峠の天狗さえ、鼻うごめ....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
リと下りる。やがて、納戸の燈、はっと消ゆ。 ※出る化ものの数々は、一ツ目、見越、河太郎、獺に、海坊主、天守におさかべ、化猫は赤手拭、篠田に葛の葉、野干平、古狸の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、大阪を代表して、立ちもし、立たせもしたところの豪傑が、河内屋太郎兵衛、一名を河太郎という人物でありました。 河太郎を押立てて、弥次と喜多との鼻っぱしを取り....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
茶、大根おろし、かき下ろし、よた頓、それらの輩《やから》は眼中に置かずとしても、河太郎の一派が大阪で手ぐすね引いて待構えている。これにはさすが江戸ッ児のキチャキ....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ざいますか。――お媼さんにお土産は、明朝、こちらから。……前に悪い川があります、河太郎が出ますから気をつけてね。)お嬢さんらしいわね、むかアしの……何となく様子....
迷信解」より 著者:井上円了
て人狐のことを、あるいは山ミサキ、藪イタチまたは小イタチと呼ぶものあり。九州には河太郎というものあり。四国には猿神というものあり。備前には犬神というものあり。ま....
私本太平記」より 著者:吉川英治
に、それを眺めて安心した。 さすが北条の大族赤橋家らしい。――登子のいとこ、駿河太郎|重時、兄の赤橋将監英時はじめ、塩田、桜田、大仏、名越など、いずれもゆゆし....