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「河畔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

河畔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
捕虜になる気遣いはないと、一同は一足お先に那珂川《なかがわ》に架けたる橋を渡り、河畔の景色《けいしょく》佳《よ》き花月|旅店《りょてん》に着いて待っていると、間....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
トス(Demokrit)、ヘロドトス(Herodot)のごとき人々は皆このナイル河畔の古き国土をたずね、その知恵の泉を汲んで彼らの知識に対する渇きをいやそうとし....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、御承知の通り開戦初期は破竹の勢いを以てベルギー、北フランスを席捲して長駆マルヌ河畔に進出し、一時はドイツの大勝利を思わせたのでありましたが、ドイツ軍配置の重点....
白蛇の死」より 著者:海野十三
に、左手は深い小川をへだてて墓地、右手は石炭置場になっている暗い道を、何うにか大河畔まで忍んで行った。そこを左に折れて河添いに一丁ほど歩くと又左に折れて、間もな....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
て、川中島に於ける交戦は数回あったが、其の主なるものは、弘治元年七月十九日|犀川河畔の戦闘と永禄四年九月十日の川中島合戦との二回だけである。他は云うに足りない。....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
りあかるからず、すべて少しく陰気にして、加賀金沢の市中にてもこのわたりは浅野川の河畔一帯の湿地なり。 園生は、一重の垣を隔てて、畑造りたる裏町の明地に接し、李....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
卿、あなたの情人をご覧なさい。こうなっても、あなたはまだこの美人とともに、リドの河畔やフュジナを散歩しますか」 わたしは両手で顔をおおって、大いなる破滅の感に....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
縫う謎の一つ一つに、一脈の冷視をそそぐことができると信ずるのである。 ラインの河畔ウオルムスの城に、クリームヒルトという、容色絶美の姫君が住んでいた。ブルガン....
仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
贈られた真榊や、花筒や、花環がギュウギュウ言うほど、おし並べられ、まるでアマゾン河畔の大森林を此処に移したかの感があった。棺の前には、薄紫の香煙が、濛々と館の内....
ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
用意願いましてということにあいなった。 4 鮎が住むという松川の河畔なる温泉旅館松川館の大玄関には、浅草座美人座御連中、の立看板が湯客の眼を引い....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の感に堪えぬ様子で私も思わず涙を流して聞いた事でございます。当日尊者はそのコンボ河畔の大なる巌の上に白装束のまま坐せられて居ります。そこはいわゆる死刑に処する場....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
だった。六月になると、アイルランド北部地方におけるイギリス城砦の一つである、黒河河畔の街がチロオヌの軍に包囲され、駐屯軍の旗色悪しという報告が来た。アイルランド....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
り。女子には割烹および洗濯までを教授す。午後、詩人カーライルの遺跡を訪う。テムズ河畔にあり。遺物を集めて小博物館となす。岸頭に銅像あり。余、ロンドンに遊ぶこと前....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
品第百三十番の第二の終曲)を書いているのだとは自ら知らなかった。当時彼はドーナウ河畔クレムスの近くにある弟の家に逗留していた。 ……僕が受けた名誉章のうち君に....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
四五年) 大王が戦後の回復に努力しつつある間、墺英両国は仏・巴軍を圧してライン河畔に進出した。大王はいたずらに待つ時は墺国より攻撃せらるるを察知し、再び仏・巴....