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「河魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

河魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:夏目漱石
《へいはちぢゃや》まで出掛けて行って、そこに一日寝ていた。そうして不味《まず》い河魚の串《くし》に刺したのを、かみさんに焼かして酒を呑《の》んだ。そのかみさんは....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
。水に住むと言えば、この人に親しみのあるのは、池に飼う鯉か、王滝川まで上って来る河魚ぐらいに限られている。たまにこの山里へかつがれて来る塩辛い青串魚なぞは骨まで....
」より 著者:島崎藤村
にも膳を据えて、 「今日は旦那も骨休めだと仰るし、三吉も来ているし、何物も無いが河魚で一杯出すで、お前もそこで御相伴しよや」 こう言われて、嘉助は癖のように禿....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
れて籠に入ったお前は、タニスで発見せられた名高いニイル河神の石像に彫りつけられた河魚のように、いつも横向きになっていて、つぶらな唯一つの眼しか見せていない。その....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
つかしむ心|甚だしい。 従ってその反対なもの即ちすべての陰気、骨だらけの女や万河魚類、すし、吸物、さしみ、あらい、摺れ枯した心、日本服など頗る閉口するのである....
丹下左膳」より 著者:林不忘
た。 そして! 再びざわめき渡る月輪の一同へつぎの手裏剣! こんどは、燐閃、河魚《かわうお》のごとく躍って各務房之丞の鬢《びん》をかすめ、ガッシ! とうしろ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
寺湖名物で、私は美味しかったが、お母さんは初めてでどうもぞっとなさらなかった由。河魚は身が軟《やわらか》い。それがおいやのようです。それでも、ここの名物と思えば....